関空で飛行機を堪能! ~関空展望ホールSky View~
2月某日関空に飛行機を見に行きました。
関空で飛行機を堪能できる関空展望ホールSky Viewをご紹介します。
土・日曜・祝日は大変込み合いますがこの日は平日の早朝のためゆっくり見て回れそう。
車の場合はスカイビューに駐車場がありますが、公共交通機関で関空に来た場合は第1ターミナル1番バスのりば展望ホール行きシャトルバスが出ています。無料です。平日は1時間3本。
後部座席がロングシートのバスです。第一ターミナルと第二ターミナルを結ぶ便にも使われているため乗車定員多めの設計です。このシャトルはガラガラでしたが。
左の建物がメインホール、右がエントランスホールです。4階の連絡通路で行き来できるようになっています。
メインホールの営業時間は 8:00~ですがエントランスホールは10:00~となっています。
3Fスカイミュージアム‘‘空港図鑑‘‘
それではさっそくメインホール3階「スカイミュージアム‘‘空港図鑑‘‘」から見て回ります。
エレベーターホールの壁紙は飛行機一色です。大型機のサイズがよくわかります。
パネルで関空の今までを写真展示。関空開港翌日(1994年9月5日)に飛来したコンコルドの写真もあります。
それでは中へ。
このミュージアム一番の目玉展示がこの巨大‘‘関空ジオラマ‘‘。
全長30m・1/72スケールと大迫力!
ターミナル・空港車両・PBB(搭乗橋)など飛行機以外は紙で作られているみたいです。
かなり精密にできています。
駐機されている面白飛行機をちょっとご紹介↓
左:なぜかルフトハンザカーゴのMD-11が旅客ターミナルに…
右:A380とB787のハウスカラー並び。どこかの航空ショーみたい(笑)
第1ターミナルの内部の構造がよくわかるジオラマもあります。これもよくできていて見応え十分。
ジオラマのほかにもたくさんの展示物があります。
独特の暖かい画風で知られる下田信夫画伯のイラストとともに飛行機クイズが。
結構難しいですよ。
マニアでも全問正解はできないんじゃないかな(。´・ω・)?
少し例題を。Q7・Q8を解いてみてください。
答えを知りたい方は実際に行ってみては?…………なんてウザいことはしませんww
答えは決まりましたか?正解は
Q7 ② Q8 ① でした。 少し解説を☟
Q7は究極の超大型旅客飛行艇として有名なドルニエDoXですが、当時のエンジンは非力であったため12個もあるエンジンの一つでも故障すると飛べませんでした。
Q8は世界的ベストセラー飛行機DC-3に関しての問題です。もともとは、原型となったDC-2をベッド付きのアメリカ大陸横断用として製造されました。最終的には日本を含めた各国で1万機以上が製造されました。
‘‘空港図鑑‘‘というだけあって空港の設備の説明が充実しています。
こちらは空港灯火の実物展示です。ボタンを押せば光ります。
パネルでも説明されています。一つ一つ紹介するときりがないのでご了承ください。
このスカイビューの隣には関西空港海上保安航空基地があり、その関係で海上保安庁の展示もあります。
サーブ340「うみつばめ」とスーパーピューマ225「みみずく」のモデルプレーン。
空に関わる仕事を少し体験できるようになっています。
体験コーナーで一番人気なのはやはりこれでしょう。
パイロット体験!簡単なフライトシミレーターです。
B777のコックピットに似ています。
ソフトは「ぼく管」で有名なテクノブレインのパイロットストーリーを少しアレンジしたものです。
離陸と着陸の二つが操縦できます。
基本は操縦桿とスラストレバーだけで操縦します。
ギアダウン・フラップ操作・リバースなどすべて操縦桿で行います。
PFD(プライマリー・フライト・ディスプレイ)はしっかり動きます。PFDでは機体の姿勢、スピード、高度、などが表示されています。
オーバーヘッドパネル(左)やオートフライト・セレクターは動きません。
それではさっそく離陸をやってみましょう。
赤の枠内を通過するようにして24Lにアプローチしていきます。
右席には機体を後方からみた映像が映っています。(エアバスの尾翼カメラ風?)
子供用だろっとなめてはいけません。意外と難しいです。本物を飛ばしたことはないので比べようがないですが、そこそこの技術が必要なのかな。上手く飛ばすコツは実際でもそうですが、大きな舵取りをしないことです。あと右に映っている映像で自分の機体の姿勢を保つことですね。
赤枠から2回以上外れなければ★3つもらえます。
待っている人がいなかったので、離陸もやらせてもらいます。
離陸は着陸よりは難易度は低いです。エンジンをマックスパワーまで引き上げて140ノットに到達したら操縦桿を引き機体を上昇させましょう。後は着陸と同様、赤枠の中を通過させましょう。
離陸成功です(^^♪
簡易的なフライトシミュレーターですが、無料なので一度してみてはいかが?
コックピットの隣には昔のビジネスクラスのシートが12席あります。全面のディスプレイにはCAの訓練映像が流れています。
航空管制官の体験コーナーです。航空管制ゲーム「ぼくは航空管制官2」の関空バージョンができます。1play10分ぐらいです。ぼく管シリーズはオモシロイですよ。
その他パイロットの部屋や客室乗務員の部屋(先輩たちの部屋)があり,中に入るとしゃべりかけてきます。
また、珍しい地上支援のシミュレーターもあります。マーシャラー・シミュレーターとトーイングカー・シミュレーターがありどちらも結構面白いです。
関空の映像や飛行機ができるまでなどを放映しているシアターもあり、
ジェットエンジンや着陸の音などの体験ができる防音室もあります。
飛行機の設計から飛ぶ仕組みまでをパネルや映像で紹介しているコーナー。
左は飛行機の先端部分のレドームの展示です。レドームの中には気象レーダーが入っていて電波を通す強化プラスチックなどの素材でできています。
左はトリプルセブンのタイヤです。
ご存知の通り関空は何もなかった海上に埋め立てられた人口島というだけあって、空港島造成工事の建設過程の展示も充実しています。
簡単に建設過程を書くと、海底の地盤を固めるため砂を固めた柱を何百万本を地盤改良船(写真左)で埋めていきます=地盤改良。次に先に固い囲いを作る作業を行います=護岸工事。(写真中央)最後に土運船(写真右)で土を入れていき空港島が完成します=埋立工事。
緩傾斜石積護岸の断面です。傾斜させることで高波や台風から空港島を守り、また海の生物にも優しいものとなっています。
関空2期空港島構想図です。この図を見る限りでは2期島も存分に使用されています。
ターミナルのウィングシャトルの模型。
関空の1/1500模型。
スカイキッズ ブービィの遊具施設があるので小さなお子様でも楽しめます。
スカイミュージアムはこんな感じですかね。
4F スカイカフェ/スカイデッキ
4Fにはスカイビューカフェがあります。
飛行機の離着陸を楽しみながら食べることの出来るスイーツや軽食メニュー、豊富なドリンクメニューがそろっています。
ゆったりとした店内は空港ラウンジのような雰囲気です。
一押しの座席はココ。眺め抜群です!
スカイデッキに出てみます。
航空機の離着陸が間近で楽しめるベストビューポイントとなっています。夜は、宝石をちりばめたようなエアポートイルミネーションが彩るロマンティックな光の世界が広がります。
ターミナルはこんな感じで見えます。
関西空港海上保安航空基地が真横に隣接しています。格納庫になっていて、航空機の整備を行っています。
橋長3,750mの世界最長のトラス橋である関西国際空港連絡橋も見ることができます。
5F メインホール スカイデッキ
5Fにもスカイデッキがあります。小さな子供でも安心して楽しめる遊具や、ピクニック気分でゆったり過ごせるリラックスエリアといった屋上公園になっています。
4Fのスカイデッキを見下ろすとこんな感じです。
関空と神戸空港を結んでいるベイ・シャトルです。所用時間は30分です。
しばらくここから離陸機を眺める事にします。
撮った写真が思ったより多かったので、以下の記事にまとめました。どうぞ!
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
5F エントランスホール スカイデッキ
4階の連絡通路を渡りエントランスホールに向かいます。まずは5階スカイデッキから。
マッサージチェアがあり、室内から離着陸をみることができます。
世界の名旅客機の模型が飾られています。
中には↓
①Tu-144:ソ連のツポレフ設計局で設計・製造された超音速輸送機。
②コンコルド:イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機。
③Boeing 2707:アメリカ初の超音速旅客機となるべく計画された航空機。
などの過去の音速飛行機から現代の機種まで約150機の展示です。
スカイデッキは三段になっていて、ここからもいい写真が取れます。
4F エントランスホール ショッピングフロア
4Fには飛行機に関するグッズがたくさん販売されています。
JAL・ANAをはじめ、関空に就航している代表的なエアライングッズや、航空機メーカーの関連商品、ダイキャストモデルから専門書まで、様々な商品を取り扱っています。
KIX限定販売のお菓子や、見ているだけで旅行気分が楽しめる航空会社の機内販売食品などもあります。
ここからも飛行機が眺められます。
3F レストランフロア
引退後も根強い人気を誇る超音速旅客機「コンコルド」をイメージしたレストランです。飛行機の離着陸を間近に眺めることができ、特に夜はライトアップした幻想的な滑走路の風景を見ながら食事を楽しめます。
オリジナル機内食メニューの他、各種軽食もあるみたいですよ。
2F 環境センター
2Fには環境センターがあります。
環境センターでは、航空機騒音などの常時測定局や定期調査地点の測定データを中央処理局に集め、集計・解析処理を行っています。
以上ざっとこんな感じです。
関西には航空博物館が少なく、関空のスカイビューはその役割を果たしているのではないでしょうか?
子供から大人まで楽しむことができます。関空にお越しの際はぜひ訪れてみては?
関連記事として成田の航空博物館に行ったときのモノを貼っておきます。
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
最後までお読みいただきありがとうございました。
関空で飛行機を堪能! ~Sky Viewから撮った40機~
Sky Viewのスカイデッキから撮った離陸機をひたすら紹介します。
(※関空のA滑走路06Rから離陸した飛行機をひたすら紹介しているだけです。興味のない方はスキップしていただいて結構ですよ。)
便名・航空会社(コードシェア)・行先・機種とひと言コメント付きです。
それではどんどん行きましょう!
NU1 日本トランスオーシャン航空 沖縄 B737
JTAは737-800に機材更新中なので737-400を見られるのはそう長くはないですね。
ジンベエジェット(青・ピンク)もたまに飛んできます。
CZ394 中国南方航空(日本航空・厦門航空)三亜[広州] A321
中国南方航空のA321です。南方航空は社齢が25年ちょっとですが、中国最大規模を誇ります。
OZ115 アシアナ航空(ANA・ニュージーランド航空) ソウル(仁川) A321
A321の翼端は小さなコバエのようなウィングチップか、上記の南方航空のような上に向いているシャークレットを装備するのか選べるようになっています。
関空はピーチの拠点空港であるため、ひっきりなしに離着陸が見れます。
CA162 中国国際航空(ANA) 北京 A321
エアチャイナ(中国国際航空)の塗装デザインっていかにも‘‘中国‘‘って感じがします。(自分だけかな(笑))
関空発のJAL787もロスにバンコクに台北と増えてきましたね。
CX597 キャセイパシフィック航空(カタール航空・日本航空) 香港 B777
キャセイパシフィック航空は順次機体の塗装を更新しています。この機体は旧塗装です。
もうじき見れなくなる旧塗装を見れてよかった~。
新塗装もシンプルなデザインでいいんですけどね。
JL2501 日本航空(中国東方航空・キャセイパシフィック航空・バンコクエアウェイズ) 札幌 B737
JALの小型機はB737が主体ですね。A320シリーズは導入しないのでしょうか。
KE722 大韓航空(エールフランス航空・日本航空・アリタリア航空) ソウル(仁川) B777
近頃の関空は韓国便が異様に多くなっています。それだけ需要があるのでしょう。
GK351 ジェットスター・ジャパン(日本航空・カンタス航空)沖縄 A320
ジェットスターも2012年の就航以来から順調に機材を増やしています。
MU730 中国東方航空(日本航空・上海航空) 上海(浦東)A321
東方航空(新塗装)レドーム(飛行機の先頭の部分)の色ってグレーでしたっけ??
関空発のJTAは先ほどの沖縄便とこの石垣便の2便が就航しています。(2018年春現在)
CX565 キャセイパシフィック航空(日本航空) 香港 [台北] A333
KL868 KLMオランダ航空(エールフランス航空) アムステルダム B787
アジア便が多い関空ですが、ヨーロッパ便もそこそこ飛んでいます。
OZ111 アシアナ航空(ANA・エティハド航空)ソウル(仁川)A330
OZ111便はたまに777-200LRがあてられています。LRはERよりも航続距離が長い機種です。
ピーチの国際便も年々増えつつあります。
LH741 ルフトハンザ航空(ANA) フランクフルト B747
ルフトハンザ航空のB747がタキシングを開始したようです。世界的にジャンボジェットの数が減っている中ルフトハンザは747を大切に使っています。
やはり飛行機の王様B747の離陸は迫力が違います。
上手く撮れた!747-400が引退した後は747-8が来るのでしょうか?
BR177 エバ-航空(タイ国際航空・ANA) 台北 A332
エバー航空も新塗装への変更が進んでいるようでこの塗装が見られるのも後わずかです。旧塗装もいいですが新塗装はより爽やかな感じでとってもいい。
この機体はユナイテッド航空が世界初導入した新型ウィングレット「スプリット・シミター・ウイングレット」を装着しています。従来型と比べて、燃料消費を最大2%削減できるそうです。
MQ22 スターフライヤー(ANA) 東京(羽田) A320
この機体は現在スターフライヤー唯一の自社購入機です。自社購入機の特徴はよく見ると金のラインが入っています。
SQ619 シンガポール航空(ANA・ヴァージンオーストラリア航空) シンガポール A333
SQ619便は夏期間限定でA380があてられています。
エアプサンはB737も保有していましたが、最近はエアバス機が増え今後はA320シリーズでそろえるみたいですね。
7C1381 チェジュ航空 ソウル(金浦)B737
一方、同じ韓国のLCCでもチェジュ航空はB737でそろえています。
タイ航空のTG623便は時期によって様々な機材があてられることで有名です。該当機種はB777-300(ER)・777-200(ER)・747-400・A380・A350-900といったように様々です。
この日は777-300ERでした。
タイガーエアってスクートに統合されたんですよね。タイガーエアの A320は、2018年中頃までに全機材をスクートの塗装へ変更していくみたいですよ。この塗装は見納めです。
OZ1135 アシアナ航空(ANA) ソウル(金浦)A330
ほんとに韓国便が多いですね。
機体は737-800ではなく737-900です。日本にはない機種です。ただ、外観は800も900もぱっと見同じww
NH990 ANA(中国国際航空・ニュージーランド航空) 東京 A320
「JA213A」ということはANAが導入したA320neoの3号機ですね。これからneoが増えていくみたいですね。
便名不明 星聯航空 行先不明 G200
星聯航空は中華系のチャーター機を運営する会社です。機体はガルフストリームG200です。大金持ちが乗っているのかな~。
やはり東方航空の新塗装はレドームを含め白ベースですね。
CZ8390 中国南方航空 上海(浦東)A321
南方航空の日本便はエアバス機が多いですね。
GA889 ガルーダ・インドネシア航空(ANA) ジャカルタ A332
よく見ると「wonderful indonesia」という文字とデザイン性に優れた鳥が描かれています。鳥はやっぱりインドネシアの神話に登場する「ガルダ」なんでしょうか。
LJ282 ジンエアー ソウル(仁川)B737
ティーウェイ航空のマスコットキャラクターうさぎの「Booto」が描かれた特別塗装機。左右でデザインが異なるようです。
HO1336 上海吉祥航空 銀川[上海(浦東)] A320
最近、急成長している吉祥航空です。
ピーチとVWビートルのコラボ機です。よく見ると片側にビートルが2台描かれています。
春秋航空の保有機はA320のみですが、春秋航空日本はB737しか持っていません。どちらかにそろえないのでしょうか?
CI157もA330・A350・B747・B777など時期によってさまざまな機種が運用に入ります。
関空と奄美を結ぶ路線はバニラエアだけが運航する単独路線です。 奄美大島いいですよね~。
FX5193 フェデックス 東京(成田) B777F
関空にはフェデックスの貨物基地があるのでMD-11・DC-10・B777Fのど貨物専用機も豊富に見れます。
GS7978 天津航空 天津 A330
天津航空はA320しか見たことがありませんでしたが、最近はA330も導入したのですね。そういえばエアバスは天津に工場をもっていますね。
2時間スカイデッキにいただけでこれだけの離陸機を見ることができます。(これでもごく一部)
さすが国際空港というだけあってバリエーション豊富で飽きません。
伊丹空港を堪能しよう!~飛行機がよく見える場所を訪ねて~
2月某日、自転車でサイクリングがてら伊丹空港に飛行機を見に行くことにしました。
私は少し体を動かしたいときや、考え事があるときによく伊丹空港に来て、飛行機をボーっと眺めています。なんか落ち着くんですよね~。
今回は伊丹空港付近で飛行機を見ることができる有名スポットをいくつかご紹介しようと思います。
この日の天気は晴れ・最高気温11℃とサイクリング&飛行機を見るにはもってこいの気候。自宅から自転車を飛ばすこと約1時間伊丹空港に到着。
まずは伊丹スカイパークに行くことにします。
伊丹スカイパーク
伊丹スカイパークは、伊丹空港(大阪国際空港)の西側に位置する9ヘクタールもの巨大公園です。1993年から、国、兵庫県、伊丹市の3者により整備され、2006年7月9日に一部がオープンし、2008年7月12日に全面オープンしました。
園内は9つのエリアに分かれています。お昼はお弁当を持って航空機を見に、夜は空港の夜景を見にと、昼夜を問わず楽しめるスポットです。
この日は雲一つない快晴でとっても気持ちがいい。
アイベックスが離陸準備をしています。
小型のCRJ700ERなので軽快に飛び去っていきました。
CRJシリーズは巡航速度が非常に速いそうですよ。
アイベックスを見送ってすぐにジェイエアの着陸機。
伊丹はたくさんの地方路線を結んでいることだけあって、離陸・着陸がひっきりなしに行われています。
小型機だけでなくもちろん中・大型機もたくさん飛んできます。
中央エリアに向かって歩いていくことにしてみます。
中央エントランスにやってきました。ここは他の場所に比べて幅が広くなっています。
石階段のテラスのようになっていて、真ん中には噴水があります。
中央エントランスには屋根付きの展望施設「スカイテラス」があり、そこには航空機の離着陸情報を表示する「フライトスケジュールモニター」が設置されているので離発着機の情報がすぐにわかります。またスカイテラスの下には「カフェ」や「売店」があるようです。私は行ったことないですが。
スカイテラスの隣には「スカイウォーク」という橋のような通路があり、着陸機も離陸機もいい感じで撮影できます。
A滑走路から飛び立つ飛行機は目の前に見ることができます。
パノラマ機能で撮ってみるとこんな感じ。前に木などの視界を遮るものがないのでよく見えます。
JALのB777がB滑走路に向かってタキシングをしています。
この時間だと羽田行きかな。
離陸まで撮影してみることにします。
離陸準備ができたようですよ。
パイロット:「Osaka Tower, Japan air116, at Runway 32L. Ready for Takeoff」
管制官 :「Japan air116,Osaka Tower, Runway 32L, Cleared for Takeoff」
パイロット:「Runway 32L, Cleared for takeoff」
パイロット「80」
パイロット「V1」
パイロット「V2」
管制官 :「Japan air116, Contact Kansai departure on 119.5MHz」
パイロット:「Japan air116, Roger, 119.5MHz」
管制官 :「Good day!」
気を付けて行ってらっしゃい!
中央エントランスから北エントランス方面へ向かいます。
イルカ塗装で有名な天草エアラインの「みぞか号」が離陸しようとしています。
天草エアラインは保有機材がこの‘‘みぞか号‘‘ことATR42-600型1機のみです。この1機だけで1日10フライト行っています。とっても働きものです。ガンバレ!
子供向けの遊具も充実しています。立体迷路のようなアスレチックやすべり台などの様々な遊具があります。
お次に飛んできたのは787ですね。
ビオトープみたいな池もあり、その側面には「ITAMI」のサインが大きく描かれています。
また着陸機がやってきました。
機体はB777のようですが、塗装が違うようです。
もしや………東京オリンピックの特別塗装機か…
この位置からではフェンスが邪魔で撮影できないけど…
上に上がりフェンスの無い所から撮影するだけの時間はない…( ゚Д゚)
予想は見事的中。1月29日に就航したばかりの「HELLO 2020 JET」です。
下に降りていたのでフェンスに完全にかかりました(泣)
上に上がったころにはすでに遅し。
ちゃんと撮りたかったなぁ~(・´з`・)
ということで離陸はしっかり撮ってやる!と心に決意。
一番端(滑走路の中央付近)までやってきました。
次は着陸機が間近で見えることで有名な‘‘千里川土手‘‘に向かいます。
千里川土手
伊丹スカイパークから自転車で3分。千里川土手はB滑走路32Lに着陸する飛行機が間近に見ることができ、ここ5年ぐらいで一気に有名になりました。
15年ぐらい前は知る人ぞ知る穴場スポットでほとんど人がいなかったのですが、最近は大変人気ですね。
この距離で着陸機を見られるのは全国でもここだけではないのでしょうか。
何しろ進入灯がこの位置にありますからね。
滑走路側です。
さて飛んできましたよ。真正面からだとANAかJALかわかりませんね(笑)
(※ANAといってもエアジャパンやウィングス、JALといってもJACなどがありますが、ここではANA・JALと表記します)
ANAの737‐800でした。
次は大型機です。JALの777かな?
この迫力!恐怖すら感じます(´゚д゚`)。
この青空に着陸機。背景写真のようです。
これは何でしょうか?
ANAのA321ceoでした。
離陸機もこんな感じで見ることができます。
エンジンを吹かす音がよく聞こえとても心地よい。
おっ!やってきました。先ほどは上手く着陸を撮ることができなかった「HELLO 2020 JET」です。
いい感じで滑走路に進入していきます。
公式みたく「HELLO BLUE、HELLO FUTURE」の文字を入れてみました。
それらしくなりました?。(笑)
このアングルから離陸を見るのもいいですよね。
いってらっしゃい(^^
今度は千里川土手の後ろよりから見てみます。
ターボプロップ機も
ジェット機もこのアングル最高!
ここから離れられません(^^;)…とは言っても、きりがないので次の場所に移動します。
滑走路横
千里川土手から砂利道を進むこと約5分。
滑走路の横に到着。
ここはあまり知られていないみたいですが、ここも結構迫力があります。
A滑走路32Rに着陸する小型機が真上を通過します。
B737・A320・CRJ700ER・DHC-8・エンブラエル170などの小型機を見るならここです!
32Lにタキシング中の機体もこの近さで見られます。
格納庫
伊丹空港にはANAホールディングスが出資する整備会社MROジャパンの格納庫が2練あります。
機体整備・電装整備・構造整備・客室整備・機体塗装・装備品整備等を行っています。
特に期待塗装については,ANAグループで唯一の塗装技術を持ち,特別塗装機の塗装はここで行われています。最近ではスターウォーズ塗装はここで実施されました。
かつて人気を博したポケモンジェット・FLYパンダ・モヒカンなど,様々な人気ものがここで誕生していますよ。
かつてはこんなことも。
2014年1月12日伊丹空港にさよならフライトで訪れたB747-400D(JA8961)を見に行った時の写真です。ここで機体見学会が行われました。この時も自転車とばしてきたなぁ~。ジャンボジェットには他の機種にはない威厳があります。できることならもう一度乗りたいな(*´ω`*)。
隣の第一格納庫にはボンバルディアDHC8-Q400が入っていました。
この後、ターミナルの展望デッキに行こうかと思いましたが、ターミナルビル改修工事により、昨年(2017年)12月から今年(2018年)まで全面閉鎖しているみたいだったので断念。
エアフロントオアシス下河原
展望デッキの代わりにB滑走路14L付近にある「エアフロントオアシス下河原」を訪れました。個人的にはここが伊丹空港付近の公園で一番のお気に入り。
飛行機のカタチを模した赤道環型日時計があります。
ここのベンチで飛行機を見ながらお弁当を食べたり、読書したり何をするにしても最高です。
また展望スペースのようなところもあります。
大阪付近の高層ビル群まで見えます。真ん中に見えるのがスカイビルです。
左手には各新聞社のヘリ格納庫や兵庫県警航空隊の格納庫が並んでいます。
A滑走路から離陸した飛行機がこのアングルで撮れます。
この機体はエンジンの側面のイルカのロゴから「スーパードルフィン」の愛称を持つ737-500です。
公園南寄りにはベンチの並んだ場所があり、
このようにA滑走路から離陸した機体を正面からとらえられます。
バックショットもいい感じ。
まとめ
以上みてきたように伊丹空港は街中にあり、近くに多数の公園や川の土手が整備されているので他の空港に比べて近距離で飛行機を見ることができます。また様々な角度から見ることができるのも特徴の一つです。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
以上で失礼します。
ありがとうございました。
展示車両全部見せます! 津山まなびの鉄道館 2018
2018年2月某日、たまたま津山を訪れる機会に恵まれた。(なぜ津山に来たのかという経緯を話すと長くなるので割愛いたします。)
津山で前々から行きたいと思っていた場所が一つありまして……
それはどこかというと…津山城?衆楽園?いえいえ違います…「津山まなびの鉄道館」です!(タイトルを見ればわかるじゃん(;゚Д゚))
出だしから長々と書くのはウザいと思うので本題に入ります。
津山駅
岡山駅から津山までは快速ことぶきに揺られること約80分。以前訪れた時に比べて駅前広場がきれいになっていました。2017年に駅前リニューアルが完了したそうです。
津山駅を降り立った人を出迎えるのが、箕作阮甫(みつくり げんぽ)の銅像とC11蒸気機関車。
Who's 箕作阮甫?
津山で代々町医師を営む家に生まれ、京都に出て医学を学んだ後、宇田川玄真の門に入り、以後洋学の研鑽を重ねました。ペリー来航時に米大統領国書を翻訳し、対露交渉団の一員として長崎にも出向来ました。日本最初の医学雑誌『泰西名医彙講』をはじめ、医学・語学・西洋史・兵学・宗教学と広範囲にわたる数々の訳述書が確認されています。
What's C11形?
このC11形80号機は1935年3月30日に日立製作所笠戸工場で製造されました。予讃本線・芸備線・津山線・只見線・会津線等で活躍し、1975年の引退までの40年間で約175万キロ走行しました。津山線では1948年から25年間客貨輸送に活躍し、特に1962年10月の岡山国体の際にはお召し列車を牽引しました。また1971年3月には津山線ディーゼル化により「サヨナラSL列車」を牽引するなど津山線沿線住民に大変親しまれた機関車です。
この機関車は引退後、津山市立南小学校正門横に設置されていました。その後津山駅前再整備や津山まなびの鉄道館の開館をきっかけとして市民や民間団体から駅前移設の機運が高まり、2017年8月に津山の玄関口の新たなシンボルとして移設されました。
移設に際し再塗装され車体はもちろんのこと足回りまでピカピカでした。
それでは「津山まなびの鉄道館」に向かいましょう。津山駅からは徒歩で約10分です。
津山まなびの鉄道館
津山まなびの鉄道館は、もともと旧津山扇形機関車庫時代から、同扇形庫と隣接する旧津山機関区事務所を利用した「懐かしの鉄道展示室」が不定期・予約制で公開されていました。
2015年にJR西日本は施設のリニューアルを発表し、2014年に閉館した交通科学博物館に保存されていたD51形、DD13形、DF50形を移設・展示することになり、旧津山扇形機関車庫をリニューアルして、2016年4月2日に開館しました。
さて駅から徒歩で約10分。津山まなびの鉄道館に到着。
入館券は昔の‘‘硬券‘‘を模したものとなっています。
入館料は
となっています。30名以上の団体は2割引きだそうです。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
それにしても大人300円はたいへん安いと思います。
入り口にはC57形68号機の動輪がお出迎え。C57の直径175㎝・重さ約3.5tの動輪は国内で最も大きい動輪です。最高速度の時速100kmで走行している時には1秒間に5回転するそうです。
扇形機関車庫
この博物館一番の目玉がこの扇形車庫と転車台です。
1936年津山駅に造られた旧津山扇形機関車庫は延床面積2,527㎡、総工費は当時の金額で11万600円でした。機関車収容線数17は、梅小路機関車庫に次ぐ現存二番目の規模です。
梅小路機関車庫はSLの入庫だけですが、ここでは気動車やディーゼル機関車が入っていて、なんとも新鮮。
右側にはディーゼル機関車が並んでいます。
それでは展示車両を1両ずつ丁寧にみていくことにします。
キハ33形1001号機・キハ181形12号機
キハ33形1001号機
1988年に、余剰となった50系客車にエンジンなどの走行機器を取り付ける客車➝気動車化改造をして誕生した車両です。ただ、改造内容が多いため改造コストが高額となり、客車改造によるコスト低減効果が低いと判断されたことから、1001・1002号機の2両のみの改造でした。両機とも米子地区に配置され、山陰本線や境線を中心に普通列車の一部に運用されました。2010年の廃車後から、津山扇形機関車庫にて静態保存されています。
キハ181形12号機
気動車特急として好評を博していた、キハ80系の設計コンセプトを踏襲しつつ、国鉄の量産気動車としては初の500PS級大出力エンジンを搭載した車両です。非電化の山岳線区を中心に、特急車として活躍しました。
このキハ181形12号機は特急「つばさ」でデビューし、その後山陰本線系統の特急「いなば」や「はまかぜ」などの運用に当たりました。廃車後に国鉄特急色に戻されて津山扇形機関車庫にて静態保存されています。
キハ58形115号機・キハ28形28号機2329号機
キハ58形・キハ28形気動車
共に非電化区間のスピードアップと居住性改善を目的に1961年に登場した急行列車用キハ58系に属します。キハ58系気動車は1969年までに国産気動車における最多記録である1,823両が製造されました。1980年代にかけて日本全国で急行列車を中心に運用されました。その後は急行列車の電車化または特急列車への格上げが進んだことから急行運用が減少し、多くはローカル線の普通列車用に転用されました。キハ58形にはDMH17Hエンジン2基、キハ28形には1基と冷房専用エンジンが搭載されてます。
キハ58-563とキハ28-2329はどちらも1964年の製造で長らく広島地区で運用されていましたが、最後の急行「みよし」の運用後は津山で「みまさかスローライフ列車」等の臨時列車に充当されていました。2010年の廃車後から津山扇形機関車庫にて保存されています。
キハ52形115号機
一般形気動車キハ20系の2基エンジン搭載形として1957年から1100両以上が製造され、日本各地で活躍しました。旧国鉄の2エンジン気動車としては最初の両運転台車でした。
このキハ52形115号機は1965年に製造され、大糸線に最後まで残った3両のうちの1両です。特に最末期には旧国鉄色である赤/クリーム色に塗り替えられ人気を博しました。2010年の廃車後、津山扇形機関車庫にやってきて静態保存されています。
D51形2号機
SLの代名詞‘‘デゴイチ‘‘ことD51形の総製造数1,184両のうち2番目に製造された車両です。初期型のためボイラー上部の煙突から蒸気溜までがカバーで覆われた「ナメクジ」のスタイルです。
本機は1936年3月に川崎車両兵庫工場で落成し、北陸・中央本線を中心に運用されました。特に71年4月には、関西本線のSL営業運転最終貨物列車を牽引しました。引退後は大阪・弁天町の交通科学博物館で保存されていましたが、同館の閉館後、2015年3月に津山扇形機関車庫にやってきました。
D51形2号機の隣には1960年に廃車になったD51形755号機の汽笛が「旅立ちの汽笛」として復活しました。12時と15時に鳴らされるみたいです。
扇形機関車庫の中央付近には何も入っていない場所があります。実際に営業車両の整備や改造を施す際、運用の都合や配置転換などに伴い編成の向きを変える必要がある際に今でもここを使っているそうです。
DF50形18号機・DD13形638号機
DF50形18号機
SLに代わる非電化亜幹線の無煙化を目的として、1957年の先行試作車を皮切りに、138両まで増備された国鉄で初めて本格的に量産されたディーゼル機関車でした。
本機は1958年4月に三菱重工業三原製作所で製作され、四国を中心に運行され、1984年1月に高知機関区で廃車されたものです。引退後は大阪・弁天町の交通科学博物館で保存されていましたが、同館の閉館後、2015年3月に津山扇形機関車庫にやってきました。
DD13形638号機
操車場内での車両入換作業に用いることを主目的として1958年に誕生した機関車です。当時の入替作業には蒸気機関車が使用されており、それらを置き換える入換機関車の決定版として量産されました。
本機は1967年3月に日本車両名古屋工場で製造され、岡山機関区へ新製配置、翌年、姫路第一区へ移動して主に兵庫県内で活躍しました。1986年の廃車後は、大阪・弁天町の交通科学博物館で保存されていましたが、同館の閉館後2015年3月に津山扇形機関車庫にやってきました。
DD15形30号機・DD51号機1187号機
DD15形30号機
上記で紹介したDD13形をベースに開発された除雪用ディーゼル機関車で、1962年から50両製造されました。大型のプラウ形ラッセル装置を機関車本体の前後に装備し、1両での除雪作業を可能としました。ラッセル装置を外せばDD13形と同等の入換機として使用可能であり、通年使用が可能な除雪車として車両運用効率の向上に寄与しました。DD15‐30号機は北陸地区での雪害対策に主に使用されました。廃車後の2011年から津山扇形機関車庫で保存されています。
DD51号機1187号機
SLに代わる非電化幹線の無煙化を目的として、1962年から1978年までの16年間に649両が製造されました。上記で紹介したDF50形では幹線用としてはかなり非力だったため、速度面ではC61形を、牽引力ではD51形を上回る性能を持つ本格的な幹線用主力機として開発されました。本形式の登場後も、DD54形・DE50形などが開発・製造されましたが、上手くいかず性能の安定したDD51形のみが長期量産・運用されました。
このDD51-1187号機は悲運と栄光の歴史を持つ機関車です。
1977年に日立製作所水戸工場にて製造され、福知山や米子など山陰本線を中心に活躍しました。
悲運にも1986年12月28日13時25分頃に起きた余部鉄橋列車転落事故でお座敷列車「みやび」を牽引していた当該機でもあります。
その後は通常の寝台特急「出雲」などの運用に使用されていましたが、2003年に名誉が訪れます。2003年10月5日・6日と天皇皇后両陛下が山陰地方へ行幸啓された際、お召し列車を1186号機とともに重連で牽引しました。
2007年7月に廃車されたのち、翌月から津山扇形機関車庫にて保存されています。
少しでもその車両の歩んできた歴史がわかると、見る目が変わり愛着が湧くのではないでしょうか。(鉄道好きだけかなww(^^;))
10t貨車移動機・DE50形1号機・DD16形304号機
10t貨車移動機
かつて国鉄が開発/製造した駅構内・貨物側線等で貨車の入換作業を行うために導入した、”機械”です。車籍を持たないために、「車両」ではなく、「機械」として取り扱われます。本線での使用はできず移動の必要がある際には、トラックや貨車に搭載されて輸送されます。小さな筐体ですが、貨車けん引機としての牽引力を持ち合わせている、いわば”小さな巨人”と申せましょう。津山扇形機関車庫に静態保存されているのは、米子で使用されていたもので、2011年に搬入されたものです。
DE50形1号機
DE50形の開発経緯は上記で紹介したDD51形が当初、保守に手間や費用がかかっており、山陰本線などで使用されていたDD54型のトラブル多発などを受け非電化幹線・亜幹線の後継機を得ることを目的として開発されました。DD51形は出力1,100ps級のディーゼル機関を2基搭載するのに対してDE50形は出力2,000ps級のディーゼル機関を1基搭載しています。DE50形は完成後、中央西線や伯備線において性能試験が行われましたが、電化計画の急速な進展とDD51型の保守面の不具合が改善されたこと、国鉄本社が機関車形式数の削減に舵を切ったことから、増備されるディーゼル機関車はDD51型に一本化されることになり、DE50型は2号機以降の生産計画が中止されるに至りました。
その後1986年に岡山機関区にて廃車となり2007年に津山扇形機関車庫にやってきました。当館の目玉展示の一つとして人気を博しています。
DD16形304号機
この車両は1971年に軌道構造の弱いローカル線(簡易線)向けに登場した小型液体式ディーゼル機関車です。搭載されているディーゼル機関はDD51形用のエンジンを出力800psまで抑えたものを採用しています。65両製造されたうち、4両が脱着式の単線用ラッセルヘッドを取り付けられる300番台に区分されました。
この304号機は豪雪の大糸線で活躍していたもので、2015年に廃車後、津山扇形機関車庫にやってきました。
DE50形の特徴的な3軸台車‘‘DT140形台車‘‘もしっかり見ることができます。
DE50の車体サイズは写真で見る限りではDD51とあまり変わらないのかなと思っていましたが、実際に目にするとDD51より一回り大きいです。関西弁で言う‘‘ごつい‘‘という形容詞がぴったりです。
DD16形の裏はラッセルヘッドが飛び出している展示仕様になっています。
扇形車庫に来るとやってしまうのが、パノラマ写真。
転車台
転車台桁は横枕木仕様でクーパー荷重E33、全長18,280mmの60ft下路(かろ)プレートガーダ「G2-1」です。転車台は扇形機関車庫が建設される6年前の1930年、電動牽引機と共に設置されました。現在の二輪式転車台電動牽引機は1954年に福島製作所が製造したものです。
ANT20W
こちらは‘‘アント‘‘の名で知られている小型車両移動機「ANT20W」。
こんなに小型ですが最大牽引能力は350t。電車なら10両編成まで牽引できるぐらいの力です。小さな力持ちですね。
まちなみルーム
扇形車庫の入り口川には「まちなみルーム」というジオラマの展示ブースがあります。
津山のまちなみや因美線沿線の美しい景色がジオラマで再現されています。
2017年4月に情景模型を一新し、リニューアルオープンしました。
以前に比べ町並みを忠実に再現し、新たに昼夜を演出する照明が導入されました。
この博物館の扇形車庫も忠実に再現されています。展示車両はもちろん屋根のあるなしまで再現されています。すごい!
少し見どころをご紹介⇩
津山駅付近には、かつて津山を経由して走っていた急行がホームに入線しています。また、キハ47系「ノスタルジー」も見れます。駅前にはビジネスホテルα‐1ならぬ‘‘β‐2‘‘も経っています(笑)。留置線にはキハ187系の姿が…。実際はキハ187系の運用はありませんが、いつかは津山経由の優等列車を復活させてほしいという願いなのでしょうね。駅前にはしっかりとC11も置いてありました。
あゆみルーム&しくみルーム
「あゆみルーム」と「しくみルーム」が入っている建物。間にトイレがあります。2階へは上がることが出来ません。
まずは手前の「あゆみルーム」から見ていきましょう。
岡山の鉄道の歴史にスポットを当てながら、日本における鉄道のはじまりから今にいたるまでを当時の出来事とともに紹介しています。
大阪の弁天町にあった交通科学博物館から津山まなびの鉄道館までの車両輸送の映像がありました。海上輸送と陸送を組み合わせた大規模なものだったようです。
続いては「しくみルーム」。
きっぷ・改札・時刻表・安全性・運行などの列車を走らせるための技術や構造がわかりやすくパネルで紹介されています。
リニアライナーもありました。
昔の駅員室の再現展示です。乗車券保管箱・ダッチングマシン・機械式計算機・合図灯など実際に使用されていた品物が保存展示されています。
実際に美作加茂駅・東津山駅で使われたいたタブレット閉塞器です。
まなびルーム
当館の出入り口付近には受付兼「まなびルーム」という施設があり、当館の概要を紹介する映像やオリエンテーションが行えるようになっています。
学校のように机と椅子があります。
前方の本棚には雑誌鉄道ファン・鉄道ジャーナルが数年分保管してあり自由に読むことが可能です。
まなびルームの後方ではお土産が販売されていて、当館限定品が並んでいます。
留置線
当館のすぐ横には津山駅西側にある留置線がすぐ目の前に広がっています。
現在、津山駅に乗り入れているキハ120形・キハ40系・キハ47形が留置されていました。
まとめ
風光明媚で歴史ある津山の地に建てられた、旧津山機関車庫。2016年に鉄道の歴史を後世に伝え、未来に貢献するために「津山まなびの鉄道館」としてリニューアルオープンしました。非電化区間において活躍した数々の名車が扇形車庫にて静かに眠っています。京都鉄道博物館には規模では負けるかもしれませんが、どちらも日本の近代化を支えた重要な車両が展示されていることには変わりません。
京都鉄道博物館の姉妹館とも言われるだけのことあって、見どころは満載です。京都鉄道博物館に行った人はより楽しめるのではないでしょうか。京都に比べて、都会からのアクセスは少し悪いですが、時間をかけて見に来るだけの価値はあります。津山へ来る機会のある方は、訪れてはいかがでしょうか。自身を持ってオススメします。
京都鉄道博物館の展示車両をすべて紹介した時のものです。今回の分と合わせてご覧ください。
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
駐車場も完備されていて、約20台駐車可能となっています。
詳しい情報は 公式ホームページ⇩でご確認ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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