神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅③ ~海洋博物館・カワサキワールド~
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅②のつづき…
それではさっそく中に入っていくことにします。
カワサキワールドは海洋博物館の中にあるのでの入場料は、海洋博物館の入館料に含まれています。
入場料は大人:600円 / 小人(小中学生):250円
ですが、カワサキワールドのホームページの割引券の画像もしくは印刷したものをチケット売り場で見せると、大人100円割引・小中学生50円割引になります。
つまり大人:500円/小中学生200円になるということですね。
今回は‘‘神戸街めぐり1dayクーポン‘‘で入るため、この割引が受けられるのかと思い聞いてみたのですが、現金で払う時のみしかこの割引は使えないみたいです。
100円分のクーポンを6つちぎってもらい、入場券を受け取りました。
まず最初に現れたのは巨大な木造船。
英国艦船『ロドニー号』です。
1868年神戸開港を祝うため集まった外国艦船18隻のうちの英国艦隊旗艦の模型です。
縮尺は1/8。イギリスにある設計図をもとに作成されたそうです。
こちらは2代目の日本丸です。
当時の運輸大臣長谷川峻氏の命名式での署名も展示されていました。
オイルタンカーの田川丸・LNGタンカー・ホバークラフト・しんかい2000などの精密な模型もあります。
その中でも、興味深かったのは『浮ドック』と『プッシャーバージ』。
そんな船があることをご存知でしたか?
『浮ドック』
簡単に構造を書くと、断面が凹字型をした鋼板製の箱で、内部には多数の水タンクによって仕切られています。船をこのドッグに入れるにはドックの底や側壁のタンクに水を入れて沈め、その上に船を入れタンクの水をポンプで排出すれば船を載せたまま浮かび上がることができるような仕組みになっています。
『プッシャーバージ』
初めて名前を知った船です。
プッシャーと呼ばれる押船がバージと呼ばれる艀(はしけ)
鉄道でいう機関車と貨車の関係に似ていますね。(※プッシャーは後ろから押す方式)
欧米では、一台のプッシャーで複数のバージをつなぐ河川輸送が定着しているようですが、日本では大河川やうねりのない水域が少ないため、河川でなく瀬戸内海などでよくみられる模様。
ただ前方の視界を確保する必要があるため、艀に多段積みができないという弱点もあるようです。
こちらは戦艦大和。
個人的には二番艦の武蔵の方が好きです。
現代の旅客船のブリッジの展示もあります。(操縦席)
こちらはにっぽん丸&飛鳥の模型展示。
左上=にっぽん丸(2代目)
右上=にっぽん丸(3代目)
左下=飛鳥
右下=飛鳥Ⅱ
どちらも日本が誇るクルーズ船ですね。
このようにまだまだたくさん並んでいます。
左上=ふじ丸
右上=ロイヤルプリンセス
左下=ダイヤモンドプリンセス
右下=FRANCE(フランス)
その中でも異彩を放っていたのはこれ⇩
『浅間丸』
1929年10月11日に就航した日本郵船が所有していた貨客船です。その豪華さから「太平洋の女王」と呼ばれることもあった船舶です。横浜-ホノルル-サンフランシスコ航路に就航し太平洋横断の速度記録を作ったことでも有名ですね。
そんな浅間丸の歴史の中でも最も有名なのは浅間丸事件でしょう。
(浅間丸事件とは1940年1月21日、房総半島野崎岬沖40キロの太平洋上で、イギリス海軍軍艦が日本郵船所属の客船「浅間丸」に対して、ドイツ人乗客中の戦時禁制人の発見のために行った臨検と臨検によりドイツ人男性21人が戦時捕虜の名目で逮捕連行され解放されるまでの一連の国際的事件。)
その後戦争が悪化する中で、海軍の運送船として徴用され、海軍徴用船や交換船などとして活躍しました。空母改造の対象船舶となったことまであります。
1944年11月1日レイテ島の戦い用の増援部隊である第1師団をマニラまで送り届ける重要任務に成功した後、マニラから高雄へ向けて護衛艦とともにバシー海峡を北上中にアメリカの潜水艦アトゥルの発射した魚雷が命中して沈没しました。
船首の構造やプロペラ・舵などの種類が詳しく書いてありました。
2Fには‘‘歴史から見た神戸港‘‘というテーマの展示コーナーです。
ちなみに1Fのテーマは‘‘現代から未来の神戸港‘‘というテーマでした。
神戸港の各時代の様子をジオラマ模型や和船模型、航路図、グラフィックなどで紹介されています。
海洋博物館はこんな感じです。
再び1Fに戻り、お次は隣のカワサキワールドを見学します。
まず入ってすぐのところには、創業者の川崎正蔵と初代社長の松方幸次郎の紹介があります。
川崎重工業のマーク。
たくさんの写真と製品の模型で造船業から総合重工業へと発展していった歴史を紹介。
へぇ~国産初の潜水艇も川重が作ったんだとか、民間初の蒸気機関車もかーなどと発見が目白押しでした。
鉄道車両に関しても数々の名車が川重で誕生したんですね。
模型もたくさんありました。
こちらは、『英仏海峡トンネルの掘削機』。
1988年にフランス側から掘削を開始し、最大進度1,200m/月を達成したました。
連続掘削距離20㎞や予定より8か月早く掘削を完了するなどトンネル掘削の歴史に数々の世界記録を残した名掘削機です。
こちらはカワサキワールドシアターというもので、横幅が14mもあるワイドスクリーンで川重の多彩な製品が大迫力の映像で紹介されています。
特にバイクの映像は 迫力満点で凄かった。
シアターを抜けると、Kawasaakiの歴代の名車が飾ってあります。
ぴかぴかの近未来のバイクが展示されています。
中でも右下のホンダで言うカブみたいなバイクも作っていたんですね。
知りませんでした。
さて、このカワサキワールド一番の目玉展示とも言っていいのがこの0系新幹線。
この車両は、1985年2月、21-2026として川崎重工で誕生した編成で、当初はSk14編成でしたが、翌年の1986年に山陽「こだま」6両編成のR6編成となり以後黙々と山陽「こだま」として活躍し続け、平成10年にアコモ改造で21-7038となり、R18編成となった車両です。
生涯のほとんどをR編成の先頭で走り続けた希有な車両ですね。
100系と似た窓下に子持ちライン(ピンストライプ)を追加した塗装となっています。
展示車両でこのデザインは珍しい方ではないでしょうか。
座席は3人席が回転できるバージョンです。フリーストップのリクライニングシートとなっています。
こちらは駅名対照表。
しっかり手歯車止めにR18編成の文字が。
運転台には2つの速度計がついています。
なぜ2つあるか知っていますか?
答えは当たり前ですが、バックアップ用です。
主となる速度計が目の前のSM-1、副となる速度計が右上にあるSM-2です。
2つの速度計は違う仕組みで動いています。(バックアップ用だから当たり前)
高速運転では速度計が重要なため、0系や200系では2つ設置されましたが、その後の100系では1つの速度計の中で、2つの表示(速度ランプとデジタル数字)で表すようになりました。これも見やすさだけではなく、バックアップのために、2つの系統を残すという意味も兼ねていました。
タンカーの船首の中には、ものづくりシアターがあり、船の進水式や新幹線・航空機の製造過程が見れるみたいです。
奥には大型の川崎バートルKV‐107Ⅱ型も実機のまま展示されています。
もともとはバートル社(現ボーイング社)が製作した、ヘリコプターです。
日本では川崎重工業が生産販売ライセンスを取得し製造していました。
各自衛隊でKV-107として採用されたり警視庁などでも使われていましたね。
展示物だけでなく実際に体験できるものもあります。
フライトシミュレーターや電車でGOや産業ロボットの実演など。
出口付近には、川崎重工業が研究開発している超低床電池駆動路面電車SWIMO(スイモ)の実物大模型(1.5両分)がありました。
ざっとこんな感じです。紹介した展示はごく一部です。
陸・海・空の様々な車両の展示がしてあるので、乗り物好きにはたまりません。
時間の関係上2時間弱しかみれなかったのですが、大変満足できました。
「乗り物の町神戸」ということを再認識できました。
この日はとても寒く、鳩さんも首を丸めて寒さに耐えています。
ながながと書いてきましたが、つぎでラストです。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅④につづく…
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅② ~鉄人28号・川崎重工兵庫工場~
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅①のつづき…
さて、長田神社を参拝したのち、再び地下鉄に乗りまして…
鉄人28号のモニュメントを見に行くことにします。
やってきたのは1000系でした。
一駅目の新長田で降ります。
鉄人28号は若松公園内に設置されているようなので、少し歩くと…
急に現れました。
新長田にゆかりの深い神戸出身の漫画家、故・横山光輝の作品の魅力でまちを盛り上げようと、地元の商店街などが中心となって立ち上げられたNPO法人「神戸鉄人プロジェクト」が、震災復興と地域活性化のシンボルとしての期待を託し作られましたモノです。
何を見つめているのでしょうか。
漫画内で平和を守るために活躍したのと同様、平和を見つめているのでしょう。
鉄人28号をみたのち、地下鉄海岸線に乗ります。
初めて海岸線に乗りました。
愛称は夢かもめ。そんな愛称があるなんて知らなかったよ。
線内折り返しで、自動列車運転装置 (ATO) による都市型ワンマン運転を行っています。日中時間帯は1時間あたり6本(10分間隔)が運行されているようです。
乗った感じでは、空いていました。
調べてみると予測輸送人員の3割程度(約4万人)に留まっているようで、赤字が結構深刻みたいです。
でも少しずつ利用者が右肩上がりで増えているようです。
日本で3番目の鉄輪式リニアモーターカーミニ地下鉄です。
鉄輪式リニアモーターカーとは、推進力(動力)にリニアモーターを使用し、車両の支持・案内にはレールと車輪を使用して走行する鉄道のことです。
新長田は終点なので車止めがあります。
新長田から三つ目、御崎公園で降りました。
ここでみたいものは川崎重工業兵庫工場です。
兵庫運河側から眺めた工場の様子。
何やら鋼体が並んでいます。
こんな感じです。
兵庫工場は明治39年川崎造船所運河分工場として開設されたようです。
鉄道史上有名な2つの『こだま』。
”こだま”という列車の名前の由来は木霊つまり山彦のことであり、「1日で行って帰ってくることができる」ことから決定されたものといわれています。
『0系』
川崎重工で製造されたR61編成の1号車。
この車両は1983年年にこの川崎重工兵庫工場を出車して以来、長い間、東海道・山陽新幹線で活躍しました。
0系新幹線のラストランとなった2008年12月14日の新大阪駅発「ひかり347号」の先頭車両として、最後の大役を全うした車両です。
『クハ26001』
東海道線の全線電化によって運転開始された国鉄初の電車特急「こだま」用として1958年に製造された車両です。
この車両は、1958年11月1日に初めて東京と関西との日帰りを可能にした特急「こだま」の上り1番列車で、神戸駅を6時30分に発車した記念すべき車両です。
その後、1964年10月1日の新幹線開業とともに東海道区を離れ、山陽区間で活躍後、東京に移り、上信越・中央線で使用された後、1976年1月5日、新潟電車区を最後に現役を引退し、生まれ故郷である兵庫工場に戻り保存されています。
来年で満60歳ということになりますね。
兵庫工場は鉄道車両を製造している工場で唯一工場内を市道が通っています。
車や人の横断が多く結構危険かな。
工場の中はこんな感じ。
左から西武鉄道の最新通勤電車の40000系が止まっており、ロングアイランド鉄道の車両・京急の1000系の鋼体・E5系の中間車などが並んでいます。
「お急ぎのところ恐れ入りますが、電車が通過します。しばらくお待ちください。」というアナウンスでロングアイランド鉄道の先頭車が通過していきました。
連結器付きのフォークリフトが押していました。
工場の裏側に回ると、おそらくH100系の量産先行車(GV‐E400系の可能性も……これだけでは判断できませんでした。)と思われる車両がトラバーサーに乗っていました。
工場内でもたくさんの車両が製造されています。
写真の車両は西武の40000系かな?
工場の東側にはJR和田岬線の線路が走っており、工場内につづく分岐があります。
完成した車両のうち主にJRやJRと線路がつながっている私鉄・地下鉄が発注した車両は、ここから和田岬線を通り鷹取駅まで運搬後、各事業者の車両基地まで直接運搬(甲種輸送)されます。
道路輸送場合もこの門から直接鉄道車両専用のトレーラーを使って、鉄道事業者の受け取り設備あるいは各事業者の車両基地まで運搬されます。
塀越しに2つの車両が止まっています。
ここでちょっとしたクイズ。
これはどこの車両たちでしょうか?
①(左)は簡単?②(右)は少し難しいかな?
このまま歩いて近くの公園に行ってみます。
着いたのは御崎公園。
廃止後は広島電鉄で活躍していましたが、老朽化によって引退してまた神戸市に里帰りした車両だそうです。
ここで神戸市電のうんちくを。
神戸市電の開業は旧六大都市の中で一番遅かったのですが、他都市に先んじて低床車や鋼製車体を採用するなど、先進的な技術を積極的に導入したほか、1935年には座席に転換クロスシートを採用した、画期的な「ロマンスカー」700形を登場させ、神戸市民を瞠目させました。
車体の塗色もぶどう色などの暗色系の単色が車体塗装の主流だった昭和戦前期において、いち早くグリーンとクリームのツートンカラーを採用して、市民から「みどりの市電」と親しまれました。
サービス面でも女子車掌を採用し、安全面においても救助網にフェンダー・ストライカーを採用して、障害物が車輪に巻き込まれる前にすくい上げることができるようにするなどの配慮がなされていたとか。
このようなハード・ソフト両面におけるきめ細かい取組によって、神戸市電は「東洋一の市電」とも言われ、現在にも語り継がれています。
公園内には御崎公園球技場 通称"ノエビアスタジアム神戸"があります。
ヴィッセル神戸、INAC神戸レオネッサ、神戸製鋼コベルコスティラーズのホームスタジアムとして有名ですね。
収容人数は3万4000人。
ちなみにこの球技場は、ラグビーワールドカップ2019の開催会場の一つに選ばれています。
この球技場からちょっと行ったところには、JRの和田岬駅があります。
駅舎も改札もない1面1線のホームがあるだけです。
列車は朝晩のみの運転で日中の運転はないので有名ですね。
主に三菱重工業神戸造船所などへの通勤の足が主要な役割となっているようです。
かつては中間駅や兵庫臨港線などの分岐さらには、三菱重工業神戸造船所内まで線路がつながっていたこともあるのだそう。
そして海岸線に和田岬から再び乗り、
みなと元町駅で下車します。
そういえば、地下鉄や私鉄の駅には「神戸街めぐり1dayクーポン」の広告が結構な確率で貼ってあります。
みえてきたのは、中突堤中央ターミナルかもめりあ。
港の方に出て神戸造船所の方を見ると、ちょうど潜水艦がタグボートに引かれて姿を見せてくれました。
11月に進水した「しょうりゅう」に続く「そうりゅう」型の潜水艦の建造中の姿かな。
おそらくこの建造中の潜水艦は、エンジンの動力を基にした電気を蓄えるリチウムイオン電池が搭載されたものだと思います。
神戸のランドマークといえばこれ神戸ポートタワー。
歴史は意外と古く、来年で55歳。
夜のライトアップも非常にきれいです。
メリケンパーク内を少しみて回ります。
こちらは最近できた「BE KOBE」のモニュメント。
阪神・淡路大震災から20年を機に「人のために力を尽くす」という市民の熱い想いを集めて生まれたメッセージだそうです。
個人的に関西で一番おしゃれだと思うスターバックスコ―ヒー。
土日は大混雑ですが平日のお昼だとこんな感じ。
これは何かな?と思っていると、12月26日まであった全長30mのクリスマスツリーの解体作業でした。
来場者数は140万人だったそう。
今はやりのインスタ映えするヤツだったんでしょう。
西側の港には第五管区海上保安本部管轄の保有船が止まっています。
右から最新鋭の巡視艇PC‐40あわぎり・灯台見回り船LM-208こううん・消防能力の高い巡視艇PC‐55ふどう・そして一番左が巡視艇はるなみの順で停泊中でした。
なお神戸管轄のつがる型巡視船PL‐07「せっつ」は大きいので、ポートアイランドの北側に停泊しています。(ポートライナーの車内から撮影)
メリケンパークの一部には「神戸港震災メモリアルパーク」として、阪神淡路大震災によって被災したメリケン波止場の一部(岸壁60m)をそのままの状態で保存されています。神戸港の被災の状況、復旧の過程など記録した模型や映像、写真パネルなども展示されていました。
さてまだ神戸街めぐり1dayクーポンの観光クーポンを使っていないので、このメリケンパーク内にある神戸海洋博物館・カワサキワールドに入るため使おうと思います。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅③につづく…
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅① ~新神戸・異人館・神社めぐり~
阪急電車を利用していて何気なくドア横の広告に目をやると、こんな広告が。
私は毎日阪急を利用していて実は前々からこの広告があることは知っていたのですが、あまり気にすることもなく、スルーしていました。
そんな中、年末の休暇にどこかに行こうと考えている私の目に飛び込んできたこの広告。
内容を調べてみると、神戸市内の地下鉄や私鉄が乗り放題(範囲アリ)で、さらに観光クーポン700円分+シティーループバスの割引券もついているという。
実にお得!!
簡単に元が取れてしまうではないかと考えた私は、このきっぷ(クーポン)を握りしめ冬の神戸を旅することにしました。
神戸といってもたくさん魅力があり、到底一日で回れるものではありません
そこでテーマを一つ決めることに。
「乗り物の町神戸」と自分の中勝手に決め、街を回ることにしました。
(※このクーポンの詳細は阪急のHPをご覧ください)
旅の始まりは阪急神戸三宮駅から
さぁ、今回の旅の起点である神戸三宮駅にやってきました。
冬は日の入りが早いので、まだ夜が明けぬうちから活動を開始します。
ここでまずやらなければならないことは、そう『神戸街めぐり1dayクーポン』を買うこと。
ご案内カウンターに行きまして…
購入しました。
あらかじめどこを回りたいかは頭の中で決めていたものの、具体的なことは決めずに出発。
まず市営地下鉄・山手線の三宮に行きます。
この乗車券で改札を通ります。
まずは新神戸に行きます。
何をしたいかというと、500系新幹線を見に行きたいということ。
今年(2017年)夏に乗ったばかりですが、あの時はじっくり外から見れなかったので、あらためて見に行きます。
↓乗った時のモノです。良ければどうぞ。
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
その前に…
このクーポンの中身の紹介をここでしておきます。
中に入っていたのは、この3つ。
乗車券・クーポン(700円分)・観光ガイドマップ
入っていた緑の封筒の裏にはシティーループバスの割引券がついています。
クーポンは100円分が6枚と50円分が2枚の計700円分。
ガイドマップは地図と利用施設と特典などが載っています。
新神戸までは1000系で。
山手線は新型車両の導入が決定されており、引退が近づいている模様。
地下鉄の新神戸駅から新幹線まで結構エスカレーターを上ります。
さっそく入場券を購入しホームへ。
ホームにはさくら543号がすでに止まっていたので一枚撮影。
さてやってきました!500系
こだま13号博多行き
いつみてもカッコイイフォルム。
鋭くとがった先頭はまるで戦闘機のよう。
デザイナーはドイツ人のアレクサンダー・ノイマイスター氏。
当初300キロ運転(山陽新幹線内)が一番の売りでしたが、こだま用として8両になってからの最高時速は285キロに落とされてしまっています。
理由としては8両編成化に伴い、パンタグラフの変更だけでなく、車体形状によりパンタグラフのカバー側壁の設置がなされなかったことや、短い編成中に重量機器が集中し300km/h運転が環境基準の面で不可能とされたことなどだそう。
少し残念です。
500系が発車したのちすぐに東京行きのぞみ108号が入線。
500系とかぶらなくてよかった~。
500系を見送ったのでもう移動してもよかったのですが、
何やら向かいのホームが騒がしいので見てみると、どうやら米原地区雪のため遅れている様子。関ケ原の雪は冬の恒例ですね。
のぞみ95号は名古屋発なので、先に新大阪発のさくら545号が来るみたいです。
約20分の遅れ。
ちょうど上りの、こだま722号とのツーショット。
700系7000番台。レイルスターも見れて満足したので、
歩くこと10分。異人館に到着。
いろいろ見て回りました。
上の方の建物に行くには、かなりの斜面を登らなけれればなりません。
意外と斜面が急で結構キツイ。
これは何でしょう?
おそらく異人館の中で一番有名な『風見鶏の館』。
ドイツ人の貿易商ゴットフリート・トーマスの個人住宅だった建物。
重要文化財です。阪神淡路大震災でほぼ全壊するという大きな被害を受け、1年8か月かけて修復工事が行われました。
元の建材を70%以上使用して再建されたことで、重要文化財指定は取り消されずに済んだのだとか。
風見鶏の館の隣には北野天満神社があったので、階段を上ってみると…
こんな感じで街を見下ろせます。もちろんお参りもしましたよ。
そのまま三宮駅方面へ歩く道すがら、生田神社に寄ってみました。
初詣の準備か何かで取材のカメラが来ていました。
これは何かの本で読んだのですが、生田神社はそのむかし現在の神戸市中央区の一帯が社領でした。
神地神戸(かんべ)(神戸とは特定の神社の祭祀を維持するために神社に付属した民戸のこと)の神戸がこの地の呼称となり中世には紺戸(こんべ)、近年に神戸(こうべ)と呼ばれるようになったらしいです。
そのまま歩いて三宮に戻ってきました。
現在は、神戸阪急東館ビルの建て替えの真最中です。
JR三ノ宮の駅ビルも建て替えられるらしく、再開発の進む三宮です。
またしても、市営地下鉄・山手線に乗り、大倉山に向かいます。
車両は2000系でした。
三宮から2駅、大倉山に到着。
地下通路の壁面には「懐かしの市電・市バス写真館 第二弾」という昔の神戸市電やバスの写真が展示されていました。
上沢駅に続く第2弾だそう。
花電車・花バスをはじめ昔懐かしい市電や市バスの写真が約100点展示されていました。
全盛期には35.6kmの路線網を有しましたが、モータリゼーションの進展や神戸高速鉄道の開通によって乗客が減少、1971年に全線が廃止されました。
それはさておき、地上に出て湊川神社に向かいます。
何か見覚えのあるな~と思って思い出してみると、憲法の授業で「群馬司法書士事件」という法律をやったことのある人なら知っている事件での記憶でした。
どういうことか話せば長いので簡単に言うと、司法書士は司法書士会に強制加入することになっていて、阪神大震災の復興支援として群馬司法書士会が兵庫司法書士会に寄附をしようということで、会員から登記申請一件あたり50円の特別負担金を集める決議をしました。これに反対した会員が、この決議の違法性を主張し、決議に基づく債務の不存在確認を求めたというものです。
実際はすべての義援金が建て替えに使われたわけではないようですが…
その先には神戸地方裁判所があります。
1904年に建てられた赤煉瓦庁舎を保存しつつ現代のビルが上に建てられています。
この建築方法は「ファサード保存」というものです。腰巻ビルともいわれています。
賛否はいろいろあるようですが、個人的にはとてもいいデザインだと思います。
やっと湊川神社に着きました。
湊川神社は、湊川の戦いで足利尊氏に敗れた楠木正成の忠義を後世に伝えるため明治天皇が創建を命じ建てられた神社です。
東海道新幹線は新大阪が山陽新幹線の起点のため、大阪駅までが東海道線と思っている方も多いですが、実際は神戸駅までです。
新橋駅 - 横浜駅間の鉄道開通に続く2番目の鉄道の大阪駅 - 当駅間の路線の終着駅でした。
駅の南側にはデゴイチこと「D51-1072」が保存されています。かまぼこ形ドームをボイラー上に搭載する戦時形ですね。
1992年からここで保存されています。
1944年に製造され、1976年まで主に北海道で走っていました。
屋根はなかったのですが、結構きれいでした。
JR神戸駅の地下はデュオこうべという地下商店街がハーバーランドまで続いています。
北側はメトロこうべという地下商店街ともつながっています。
このメトロこうべは神戸高速線の高速神戸駅~新開地の1駅分続いています。
非常に昭和テイストな感じで味のある地下街です。
メトロこうべならぬレトロこうべですね。
次に行きたいのは本日3つ目の神社、長田神社です。
詳しい方ならご存知だと思いますが、神戸高速鉄道高速神戸線とは実際には車両は持たない会社で阪急・阪神・山陽の車両がそれぞれ乗り入れています。
以前にも神戸高速線についてはここで書きました。
良ければご一読ください。↓
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
やってきたのは阪神の車両でした。(4番線は阪神か山陽の2択ですがww)
神戸高速線にそのまま乗って高速長田という駅で降りても長田神社に行くことはできますが、せっかく神戸電鉄にも乗ることができるということなので、新開地で乗り換えます。
乗り鉄はこういう無駄とも思える乗り換えを苦に思いません。(笑)
新開地から1分で湊川に到着。
また神戸市営地下鉄山手線に乗り換えます。
やってきたのは、運良くも?3000系の市電デザインラッピングの車両でした。
市営交通100周年特別企画・地下鉄開業40周年を記念したものです。
西神中央方面1両は小豆色の車体に金色の枠が引かれ公営交通機関として発足後、最初に製造された市電をイメージしています。
反対の三宮・新神戸方面5両は昭和10年に製造され、東洋一の市電といわれた「700形ロマンス・カー」をイメージしたカラーリングとなっています。
なんか阪急みたい。
最近噂の阪急との乗り入れ話をちょっと意識したのかな(冗談)とも思いつつ長田神社まで歩きます。
駅から約10分。長田神社に到着。
廣田神社(西宮市)・生田神社とともに神功皇后以来の歴史を持つ名社とされています。
生田神社・湊川神社とともに神戸を代表する神社の一つですね。
これで三つの神社を参拝したことになります。
ひとまずここでいったん止めておきます。
ここまで、ながながと書いていますがKOBE乗り物旅は④まで続きます。(笑)
ここまで読んでいただいただけでもありがたいのですが、よければ②以降もどうぞ。
簡単に予告しておくと②では鉄人28号を見て川崎重工兵庫工場で作られている鉄道車両を見に行きます。そして③で神戸海洋博物館とカワサキワールドに行き、ラストの④ではUCCコーヒー博物館・神戸空港で飛行機を見るみたいな流れです。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅②につづく…
330円で540㎞移動!! ~関西大回り乗車の旅2017冬~⑷ END
330円で540㎞移動!! ~関西大回り乗車の旅2017冬~⑶のつづき…
これが最終回です。
10本目 14:01発 普通 草津行き
ホームとの段差が結構あります(;^ω^)。
車内は国鉄時代の香りを残すもの。
列車はひっそりと動き出します。
甲賀も忍者の里として有名ですね。
長閑な田園地帯の中を走る列車。それを横目に読書。
こんな休日もいいですね~。
貴生川に到着です。近江鉄道との接続駅となっています。
11本目 14:50発 新快速 長浜行き
本日2回目の新快速に乗車。
近江富士として知られている三上山がきれいにみえました。
しかし、北上するにつれて雲行きがあやしくなり始め…。
そんなことも気にせず新快速は、先ほどの草津線と違い130kmでとばします。
車両性能と線形が良いので130㎞で走ってもほとんど揺れません。
西側の天気はまだ大丈夫かな。
新幹線高速試験車両保存場が車内から見えるはずだったが…先ほどの貨物が思っていた以上に長い(-_-;)。かろうじてコンテナの隙間から見えたが…(笑)。(赤丸)
米原に到着です。
ここで後ろ8両を切り離し、米原以北長浜までは前4両で向かいます。
このまま乗車していてもよかったのですが、どうせ長浜で後続の新快速に乗り換えるだけなので米原駅構内をしばし散策。
米原駅にはJR東海の車両も乗り入れています。こちらは311系。
313系。
隣のホームにはしらさぎが停車中。
米原駅では進行方向が変わるため、乗客は協力して座席転換を行います。
こちらは金沢行きのしらさぎ。
12本目 16:01発 新快速 近江塩津行き
さぁ旅を再開。本日3本目の新快速です。
天気がますます悪くなり始めましたね…。
約30分で近江塩津に到着です。
レッドサンダーが高速通過していきました。
6分乗り換え待ちです。
雨が強くなり気温が低下してきました。
13本目 16:40発 新快速 網干行き
本日ラスト!。本日4本目の新快速。
冬は日の入りが早いので琵琶湖はもう見えませんね。
近江今津駅で前に8両つなぐためため約8分の停車をします。
さすがに疲れてきたのでウトウトしていると…
あっという間に、ゴールの大阪駅に到着。
本当ならば26分で着くはずが、約12時間の長旅を満喫しました(^^♪。
感想
総評
今回の旅の
- お得度 :★★★★★
- 満足度 :★★★★
- 難易度 :★★★★
- おすすめ度:★
たった330円で12時間の列車の旅を楽しめました。自然豊かで山深いローカル線から、都会のせわしない通勤路線まで、鉄道というものが持つ様々な顔を見ることができました。どこかに行くという目的をもって鉄道を利用するのではなく、乗るということを目的に鉄道を使うこともなかなか良いですね。
最後に注意点として、大回り乗車は一歩間違うと不正乗車になりかねません。長距離の大回り乗車に挑戦する際には、プランを事前に作り重複路線がないかなどを確認した上で行うことをお勧めします。
以上です。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
330円で540㎞移動!! ~関西大回り乗車の旅2017冬~ 完結。