神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅① ~新神戸・異人館・神社めぐり~
阪急電車を利用していて何気なくドア横の広告に目をやると、こんな広告が。
私は毎日阪急を利用していて実は前々からこの広告があることは知っていたのですが、あまり気にすることもなく、スルーしていました。
そんな中、年末の休暇にどこかに行こうと考えている私の目に飛び込んできたこの広告。
内容を調べてみると、神戸市内の地下鉄や私鉄が乗り放題(範囲アリ)で、さらに観光クーポン700円分+シティーループバスの割引券もついているという。
実にお得!!
簡単に元が取れてしまうではないかと考えた私は、このきっぷ(クーポン)を握りしめ冬の神戸を旅することにしました。
神戸といってもたくさん魅力があり、到底一日で回れるものではありません
そこでテーマを一つ決めることに。
「乗り物の町神戸」と自分の中勝手に決め、街を回ることにしました。
(※このクーポンの詳細は阪急のHPをご覧ください)
旅の始まりは阪急神戸三宮駅から
さぁ、今回の旅の起点である神戸三宮駅にやってきました。
冬は日の入りが早いので、まだ夜が明けぬうちから活動を開始します。
ここでまずやらなければならないことは、そう『神戸街めぐり1dayクーポン』を買うこと。
ご案内カウンターに行きまして…
購入しました。
あらかじめどこを回りたいかは頭の中で決めていたものの、具体的なことは決めずに出発。
まず市営地下鉄・山手線の三宮に行きます。
この乗車券で改札を通ります。
まずは新神戸に行きます。
何をしたいかというと、500系新幹線を見に行きたいということ。
今年(2017年)夏に乗ったばかりですが、あの時はじっくり外から見れなかったので、あらためて見に行きます。
↓乗った時のモノです。良ければどうぞ。
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
その前に…
このクーポンの中身の紹介をここでしておきます。
中に入っていたのは、この3つ。
乗車券・クーポン(700円分)・観光ガイドマップ
入っていた緑の封筒の裏にはシティーループバスの割引券がついています。
クーポンは100円分が6枚と50円分が2枚の計700円分。
ガイドマップは地図と利用施設と特典などが載っています。
新神戸までは1000系で。
山手線は新型車両の導入が決定されており、引退が近づいている模様。
地下鉄の新神戸駅から新幹線まで結構エスカレーターを上ります。
さっそく入場券を購入しホームへ。
ホームにはさくら543号がすでに止まっていたので一枚撮影。
さてやってきました!500系
こだま13号博多行き
いつみてもカッコイイフォルム。
鋭くとがった先頭はまるで戦闘機のよう。
デザイナーはドイツ人のアレクサンダー・ノイマイスター氏。
当初300キロ運転(山陽新幹線内)が一番の売りでしたが、こだま用として8両になってからの最高時速は285キロに落とされてしまっています。
理由としては8両編成化に伴い、パンタグラフの変更だけでなく、車体形状によりパンタグラフのカバー側壁の設置がなされなかったことや、短い編成中に重量機器が集中し300km/h運転が環境基準の面で不可能とされたことなどだそう。
少し残念です。
500系が発車したのちすぐに東京行きのぞみ108号が入線。
500系とかぶらなくてよかった~。
500系を見送ったのでもう移動してもよかったのですが、
何やら向かいのホームが騒がしいので見てみると、どうやら米原地区雪のため遅れている様子。関ケ原の雪は冬の恒例ですね。
のぞみ95号は名古屋発なので、先に新大阪発のさくら545号が来るみたいです。
約20分の遅れ。
ちょうど上りの、こだま722号とのツーショット。
700系7000番台。レイルスターも見れて満足したので、
歩くこと10分。異人館に到着。
いろいろ見て回りました。
上の方の建物に行くには、かなりの斜面を登らなけれればなりません。
意外と斜面が急で結構キツイ。
これは何でしょう?
おそらく異人館の中で一番有名な『風見鶏の館』。
ドイツ人の貿易商ゴットフリート・トーマスの個人住宅だった建物。
重要文化財です。阪神淡路大震災でほぼ全壊するという大きな被害を受け、1年8か月かけて修復工事が行われました。
元の建材を70%以上使用して再建されたことで、重要文化財指定は取り消されずに済んだのだとか。
風見鶏の館の隣には北野天満神社があったので、階段を上ってみると…
こんな感じで街を見下ろせます。もちろんお参りもしましたよ。
そのまま三宮駅方面へ歩く道すがら、生田神社に寄ってみました。
初詣の準備か何かで取材のカメラが来ていました。
これは何かの本で読んだのですが、生田神社はそのむかし現在の神戸市中央区の一帯が社領でした。
神地神戸(かんべ)(神戸とは特定の神社の祭祀を維持するために神社に付属した民戸のこと)の神戸がこの地の呼称となり中世には紺戸(こんべ)、近年に神戸(こうべ)と呼ばれるようになったらしいです。
そのまま歩いて三宮に戻ってきました。
現在は、神戸阪急東館ビルの建て替えの真最中です。
JR三ノ宮の駅ビルも建て替えられるらしく、再開発の進む三宮です。
またしても、市営地下鉄・山手線に乗り、大倉山に向かいます。
車両は2000系でした。
三宮から2駅、大倉山に到着。
地下通路の壁面には「懐かしの市電・市バス写真館 第二弾」という昔の神戸市電やバスの写真が展示されていました。
上沢駅に続く第2弾だそう。
花電車・花バスをはじめ昔懐かしい市電や市バスの写真が約100点展示されていました。
全盛期には35.6kmの路線網を有しましたが、モータリゼーションの進展や神戸高速鉄道の開通によって乗客が減少、1971年に全線が廃止されました。
それはさておき、地上に出て湊川神社に向かいます。
何か見覚えのあるな~と思って思い出してみると、憲法の授業で「群馬司法書士事件」という法律をやったことのある人なら知っている事件での記憶でした。
どういうことか話せば長いので簡単に言うと、司法書士は司法書士会に強制加入することになっていて、阪神大震災の復興支援として群馬司法書士会が兵庫司法書士会に寄附をしようということで、会員から登記申請一件あたり50円の特別負担金を集める決議をしました。これに反対した会員が、この決議の違法性を主張し、決議に基づく債務の不存在確認を求めたというものです。
実際はすべての義援金が建て替えに使われたわけではないようですが…
その先には神戸地方裁判所があります。
1904年に建てられた赤煉瓦庁舎を保存しつつ現代のビルが上に建てられています。
この建築方法は「ファサード保存」というものです。腰巻ビルともいわれています。
賛否はいろいろあるようですが、個人的にはとてもいいデザインだと思います。
やっと湊川神社に着きました。
湊川神社は、湊川の戦いで足利尊氏に敗れた楠木正成の忠義を後世に伝えるため明治天皇が創建を命じ建てられた神社です。
東海道新幹線は新大阪が山陽新幹線の起点のため、大阪駅までが東海道線と思っている方も多いですが、実際は神戸駅までです。
新橋駅 - 横浜駅間の鉄道開通に続く2番目の鉄道の大阪駅 - 当駅間の路線の終着駅でした。
駅の南側にはデゴイチこと「D51-1072」が保存されています。かまぼこ形ドームをボイラー上に搭載する戦時形ですね。
1992年からここで保存されています。
1944年に製造され、1976年まで主に北海道で走っていました。
屋根はなかったのですが、結構きれいでした。
JR神戸駅の地下はデュオこうべという地下商店街がハーバーランドまで続いています。
北側はメトロこうべという地下商店街ともつながっています。
このメトロこうべは神戸高速線の高速神戸駅~新開地の1駅分続いています。
非常に昭和テイストな感じで味のある地下街です。
メトロこうべならぬレトロこうべですね。
次に行きたいのは本日3つ目の神社、長田神社です。
詳しい方ならご存知だと思いますが、神戸高速鉄道高速神戸線とは実際には車両は持たない会社で阪急・阪神・山陽の車両がそれぞれ乗り入れています。
以前にも神戸高速線についてはここで書きました。
良ければご一読ください。↓
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
やってきたのは阪神の車両でした。(4番線は阪神か山陽の2択ですがww)
神戸高速線にそのまま乗って高速長田という駅で降りても長田神社に行くことはできますが、せっかく神戸電鉄にも乗ることができるということなので、新開地で乗り換えます。
乗り鉄はこういう無駄とも思える乗り換えを苦に思いません。(笑)
新開地から1分で湊川に到着。
また神戸市営地下鉄山手線に乗り換えます。
やってきたのは、運良くも?3000系の市電デザインラッピングの車両でした。
市営交通100周年特別企画・地下鉄開業40周年を記念したものです。
西神中央方面1両は小豆色の車体に金色の枠が引かれ公営交通機関として発足後、最初に製造された市電をイメージしています。
反対の三宮・新神戸方面5両は昭和10年に製造され、東洋一の市電といわれた「700形ロマンス・カー」をイメージしたカラーリングとなっています。
なんか阪急みたい。
最近噂の阪急との乗り入れ話をちょっと意識したのかな(冗談)とも思いつつ長田神社まで歩きます。
駅から約10分。長田神社に到着。
廣田神社(西宮市)・生田神社とともに神功皇后以来の歴史を持つ名社とされています。
生田神社・湊川神社とともに神戸を代表する神社の一つですね。
これで三つの神社を参拝したことになります。
ひとまずここでいったん止めておきます。
ここまで、ながながと書いていますがKOBE乗り物旅は④まで続きます。(笑)
ここまで読んでいただいただけでもありがたいのですが、よければ②以降もどうぞ。
簡単に予告しておくと②では鉄人28号を見て川崎重工兵庫工場で作られている鉄道車両を見に行きます。そして③で神戸海洋博物館とカワサキワールドに行き、ラストの④ではUCCコーヒー博物館・神戸空港で飛行機を見るみたいな流れです。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅②につづく…