神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅③ ~海洋博物館・カワサキワールド~
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅②のつづき…
それではさっそく中に入っていくことにします。
カワサキワールドは海洋博物館の中にあるのでの入場料は、海洋博物館の入館料に含まれています。
入場料は大人:600円 / 小人(小中学生):250円
ですが、カワサキワールドのホームページの割引券の画像もしくは印刷したものをチケット売り場で見せると、大人100円割引・小中学生50円割引になります。
つまり大人:500円/小中学生200円になるということですね。
今回は‘‘神戸街めぐり1dayクーポン‘‘で入るため、この割引が受けられるのかと思い聞いてみたのですが、現金で払う時のみしかこの割引は使えないみたいです。
100円分のクーポンを6つちぎってもらい、入場券を受け取りました。
まず最初に現れたのは巨大な木造船。
英国艦船『ロドニー号』です。
1868年神戸開港を祝うため集まった外国艦船18隻のうちの英国艦隊旗艦の模型です。
縮尺は1/8。イギリスにある設計図をもとに作成されたそうです。
こちらは2代目の日本丸です。
当時の運輸大臣長谷川峻氏の命名式での署名も展示されていました。
オイルタンカーの田川丸・LNGタンカー・ホバークラフト・しんかい2000などの精密な模型もあります。
その中でも、興味深かったのは『浮ドック』と『プッシャーバージ』。
そんな船があることをご存知でしたか?
『浮ドック』
簡単に構造を書くと、断面が凹字型をした鋼板製の箱で、内部には多数の水タンクによって仕切られています。船をこのドッグに入れるにはドックの底や側壁のタンクに水を入れて沈め、その上に船を入れタンクの水をポンプで排出すれば船を載せたまま浮かび上がることができるような仕組みになっています。
『プッシャーバージ』
初めて名前を知った船です。
プッシャーと呼ばれる押船がバージと呼ばれる艀(はしけ)
鉄道でいう機関車と貨車の関係に似ていますね。(※プッシャーは後ろから押す方式)
欧米では、一台のプッシャーで複数のバージをつなぐ河川輸送が定着しているようですが、日本では大河川やうねりのない水域が少ないため、河川でなく瀬戸内海などでよくみられる模様。
ただ前方の視界を確保する必要があるため、艀に多段積みができないという弱点もあるようです。
こちらは戦艦大和。
個人的には二番艦の武蔵の方が好きです。
現代の旅客船のブリッジの展示もあります。(操縦席)
こちらはにっぽん丸&飛鳥の模型展示。
左上=にっぽん丸(2代目)
右上=にっぽん丸(3代目)
左下=飛鳥
右下=飛鳥Ⅱ
どちらも日本が誇るクルーズ船ですね。
このようにまだまだたくさん並んでいます。
左上=ふじ丸
右上=ロイヤルプリンセス
左下=ダイヤモンドプリンセス
右下=FRANCE(フランス)
その中でも異彩を放っていたのはこれ⇩
『浅間丸』
1929年10月11日に就航した日本郵船が所有していた貨客船です。その豪華さから「太平洋の女王」と呼ばれることもあった船舶です。横浜-ホノルル-サンフランシスコ航路に就航し太平洋横断の速度記録を作ったことでも有名ですね。
そんな浅間丸の歴史の中でも最も有名なのは浅間丸事件でしょう。
(浅間丸事件とは1940年1月21日、房総半島野崎岬沖40キロの太平洋上で、イギリス海軍軍艦が日本郵船所属の客船「浅間丸」に対して、ドイツ人乗客中の戦時禁制人の発見のために行った臨検と臨検によりドイツ人男性21人が戦時捕虜の名目で逮捕連行され解放されるまでの一連の国際的事件。)
その後戦争が悪化する中で、海軍の運送船として徴用され、海軍徴用船や交換船などとして活躍しました。空母改造の対象船舶となったことまであります。
1944年11月1日レイテ島の戦い用の増援部隊である第1師団をマニラまで送り届ける重要任務に成功した後、マニラから高雄へ向けて護衛艦とともにバシー海峡を北上中にアメリカの潜水艦アトゥルの発射した魚雷が命中して沈没しました。
船首の構造やプロペラ・舵などの種類が詳しく書いてありました。
2Fには‘‘歴史から見た神戸港‘‘というテーマの展示コーナーです。
ちなみに1Fのテーマは‘‘現代から未来の神戸港‘‘というテーマでした。
神戸港の各時代の様子をジオラマ模型や和船模型、航路図、グラフィックなどで紹介されています。
海洋博物館はこんな感じです。
再び1Fに戻り、お次は隣のカワサキワールドを見学します。
まず入ってすぐのところには、創業者の川崎正蔵と初代社長の松方幸次郎の紹介があります。
川崎重工業のマーク。
たくさんの写真と製品の模型で造船業から総合重工業へと発展していった歴史を紹介。
へぇ~国産初の潜水艇も川重が作ったんだとか、民間初の蒸気機関車もかーなどと発見が目白押しでした。
鉄道車両に関しても数々の名車が川重で誕生したんですね。
模型もたくさんありました。
こちらは、『英仏海峡トンネルの掘削機』。
1988年にフランス側から掘削を開始し、最大進度1,200m/月を達成したました。
連続掘削距離20㎞や予定より8か月早く掘削を完了するなどトンネル掘削の歴史に数々の世界記録を残した名掘削機です。
こちらはカワサキワールドシアターというもので、横幅が14mもあるワイドスクリーンで川重の多彩な製品が大迫力の映像で紹介されています。
特にバイクの映像は 迫力満点で凄かった。
シアターを抜けると、Kawasaakiの歴代の名車が飾ってあります。
ぴかぴかの近未来のバイクが展示されています。
中でも右下のホンダで言うカブみたいなバイクも作っていたんですね。
知りませんでした。
さて、このカワサキワールド一番の目玉展示とも言っていいのがこの0系新幹線。
この車両は、1985年2月、21-2026として川崎重工で誕生した編成で、当初はSk14編成でしたが、翌年の1986年に山陽「こだま」6両編成のR6編成となり以後黙々と山陽「こだま」として活躍し続け、平成10年にアコモ改造で21-7038となり、R18編成となった車両です。
生涯のほとんどをR編成の先頭で走り続けた希有な車両ですね。
100系と似た窓下に子持ちライン(ピンストライプ)を追加した塗装となっています。
展示車両でこのデザインは珍しい方ではないでしょうか。
座席は3人席が回転できるバージョンです。フリーストップのリクライニングシートとなっています。
こちらは駅名対照表。
しっかり手歯車止めにR18編成の文字が。
運転台には2つの速度計がついています。
なぜ2つあるか知っていますか?
答えは当たり前ですが、バックアップ用です。
主となる速度計が目の前のSM-1、副となる速度計が右上にあるSM-2です。
2つの速度計は違う仕組みで動いています。(バックアップ用だから当たり前)
高速運転では速度計が重要なため、0系や200系では2つ設置されましたが、その後の100系では1つの速度計の中で、2つの表示(速度ランプとデジタル数字)で表すようになりました。これも見やすさだけではなく、バックアップのために、2つの系統を残すという意味も兼ねていました。
タンカーの船首の中には、ものづくりシアターがあり、船の進水式や新幹線・航空機の製造過程が見れるみたいです。
奥には大型の川崎バートルKV‐107Ⅱ型も実機のまま展示されています。
もともとはバートル社(現ボーイング社)が製作した、ヘリコプターです。
日本では川崎重工業が生産販売ライセンスを取得し製造していました。
各自衛隊でKV-107として採用されたり警視庁などでも使われていましたね。
展示物だけでなく実際に体験できるものもあります。
フライトシミュレーターや電車でGOや産業ロボットの実演など。
出口付近には、川崎重工業が研究開発している超低床電池駆動路面電車SWIMO(スイモ)の実物大模型(1.5両分)がありました。
ざっとこんな感じです。紹介した展示はごく一部です。
陸・海・空の様々な車両の展示がしてあるので、乗り物好きにはたまりません。
時間の関係上2時間弱しかみれなかったのですが、大変満足できました。
「乗り物の町神戸」ということを再認識できました。
この日はとても寒く、鳩さんも首を丸めて寒さに耐えています。
ながながと書いてきましたが、つぎでラストです。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅④につづく…