関空で飛行機を堪能! ~関空展望ホールSky View~
2月某日関空に飛行機を見に行きました。
関空で飛行機を堪能できる関空展望ホールSky Viewをご紹介します。
土・日曜・祝日は大変込み合いますがこの日は平日の早朝のためゆっくり見て回れそう。
車の場合はスカイビューに駐車場がありますが、公共交通機関で関空に来た場合は第1ターミナル1番バスのりば展望ホール行きシャトルバスが出ています。無料です。平日は1時間3本。
後部座席がロングシートのバスです。第一ターミナルと第二ターミナルを結ぶ便にも使われているため乗車定員多めの設計です。このシャトルはガラガラでしたが。
左の建物がメインホール、右がエントランスホールです。4階の連絡通路で行き来できるようになっています。
メインホールの営業時間は 8:00~ですがエントランスホールは10:00~となっています。
3Fスカイミュージアム‘‘空港図鑑‘‘
それではさっそくメインホール3階「スカイミュージアム‘‘空港図鑑‘‘」から見て回ります。
エレベーターホールの壁紙は飛行機一色です。大型機のサイズがよくわかります。
パネルで関空の今までを写真展示。関空開港翌日(1994年9月5日)に飛来したコンコルドの写真もあります。
それでは中へ。
このミュージアム一番の目玉展示がこの巨大‘‘関空ジオラマ‘‘。
全長30m・1/72スケールと大迫力!
ターミナル・空港車両・PBB(搭乗橋)など飛行機以外は紙で作られているみたいです。
かなり精密にできています。
駐機されている面白飛行機をちょっとご紹介↓
左:なぜかルフトハンザカーゴのMD-11が旅客ターミナルに…
右:A380とB787のハウスカラー並び。どこかの航空ショーみたい(笑)
第1ターミナルの内部の構造がよくわかるジオラマもあります。これもよくできていて見応え十分。
ジオラマのほかにもたくさんの展示物があります。
独特の暖かい画風で知られる下田信夫画伯のイラストとともに飛行機クイズが。
結構難しいですよ。
マニアでも全問正解はできないんじゃないかな(。´・ω・)?
少し例題を。Q7・Q8を解いてみてください。
答えを知りたい方は実際に行ってみては?…………なんてウザいことはしませんww
答えは決まりましたか?正解は
Q7 ② Q8 ① でした。 少し解説を☟
Q7は究極の超大型旅客飛行艇として有名なドルニエDoXですが、当時のエンジンは非力であったため12個もあるエンジンの一つでも故障すると飛べませんでした。
Q8は世界的ベストセラー飛行機DC-3に関しての問題です。もともとは、原型となったDC-2をベッド付きのアメリカ大陸横断用として製造されました。最終的には日本を含めた各国で1万機以上が製造されました。
‘‘空港図鑑‘‘というだけあって空港の設備の説明が充実しています。
こちらは空港灯火の実物展示です。ボタンを押せば光ります。
パネルでも説明されています。一つ一つ紹介するときりがないのでご了承ください。
このスカイビューの隣には関西空港海上保安航空基地があり、その関係で海上保安庁の展示もあります。
サーブ340「うみつばめ」とスーパーピューマ225「みみずく」のモデルプレーン。
空に関わる仕事を少し体験できるようになっています。
体験コーナーで一番人気なのはやはりこれでしょう。
パイロット体験!簡単なフライトシミレーターです。
B777のコックピットに似ています。
ソフトは「ぼく管」で有名なテクノブレインのパイロットストーリーを少しアレンジしたものです。
離陸と着陸の二つが操縦できます。
基本は操縦桿とスラストレバーだけで操縦します。
ギアダウン・フラップ操作・リバースなどすべて操縦桿で行います。
PFD(プライマリー・フライト・ディスプレイ)はしっかり動きます。PFDでは機体の姿勢、スピード、高度、などが表示されています。
オーバーヘッドパネル(左)やオートフライト・セレクターは動きません。
それではさっそく離陸をやってみましょう。
赤の枠内を通過するようにして24Lにアプローチしていきます。
右席には機体を後方からみた映像が映っています。(エアバスの尾翼カメラ風?)
子供用だろっとなめてはいけません。意外と難しいです。本物を飛ばしたことはないので比べようがないですが、そこそこの技術が必要なのかな。上手く飛ばすコツは実際でもそうですが、大きな舵取りをしないことです。あと右に映っている映像で自分の機体の姿勢を保つことですね。
赤枠から2回以上外れなければ★3つもらえます。
待っている人がいなかったので、離陸もやらせてもらいます。
離陸は着陸よりは難易度は低いです。エンジンをマックスパワーまで引き上げて140ノットに到達したら操縦桿を引き機体を上昇させましょう。後は着陸と同様、赤枠の中を通過させましょう。
離陸成功です(^^♪
簡易的なフライトシミュレーターですが、無料なので一度してみてはいかが?
コックピットの隣には昔のビジネスクラスのシートが12席あります。全面のディスプレイにはCAの訓練映像が流れています。
航空管制官の体験コーナーです。航空管制ゲーム「ぼくは航空管制官2」の関空バージョンができます。1play10分ぐらいです。ぼく管シリーズはオモシロイですよ。
その他パイロットの部屋や客室乗務員の部屋(先輩たちの部屋)があり,中に入るとしゃべりかけてきます。
また、珍しい地上支援のシミュレーターもあります。マーシャラー・シミュレーターとトーイングカー・シミュレーターがありどちらも結構面白いです。
関空の映像や飛行機ができるまでなどを放映しているシアターもあり、
ジェットエンジンや着陸の音などの体験ができる防音室もあります。
飛行機の設計から飛ぶ仕組みまでをパネルや映像で紹介しているコーナー。
左は飛行機の先端部分のレドームの展示です。レドームの中には気象レーダーが入っていて電波を通す強化プラスチックなどの素材でできています。
左はトリプルセブンのタイヤです。
ご存知の通り関空は何もなかった海上に埋め立てられた人口島というだけあって、空港島造成工事の建設過程の展示も充実しています。
簡単に建設過程を書くと、海底の地盤を固めるため砂を固めた柱を何百万本を地盤改良船(写真左)で埋めていきます=地盤改良。次に先に固い囲いを作る作業を行います=護岸工事。(写真中央)最後に土運船(写真右)で土を入れていき空港島が完成します=埋立工事。
緩傾斜石積護岸の断面です。傾斜させることで高波や台風から空港島を守り、また海の生物にも優しいものとなっています。
関空2期空港島構想図です。この図を見る限りでは2期島も存分に使用されています。
ターミナルのウィングシャトルの模型。
関空の1/1500模型。
スカイキッズ ブービィの遊具施設があるので小さなお子様でも楽しめます。
スカイミュージアムはこんな感じですかね。
4F スカイカフェ/スカイデッキ
4Fにはスカイビューカフェがあります。
飛行機の離着陸を楽しみながら食べることの出来るスイーツや軽食メニュー、豊富なドリンクメニューがそろっています。
ゆったりとした店内は空港ラウンジのような雰囲気です。
一押しの座席はココ。眺め抜群です!
スカイデッキに出てみます。
航空機の離着陸が間近で楽しめるベストビューポイントとなっています。夜は、宝石をちりばめたようなエアポートイルミネーションが彩るロマンティックな光の世界が広がります。
ターミナルはこんな感じで見えます。
関西空港海上保安航空基地が真横に隣接しています。格納庫になっていて、航空機の整備を行っています。
橋長3,750mの世界最長のトラス橋である関西国際空港連絡橋も見ることができます。
5F メインホール スカイデッキ
5Fにもスカイデッキがあります。小さな子供でも安心して楽しめる遊具や、ピクニック気分でゆったり過ごせるリラックスエリアといった屋上公園になっています。
4Fのスカイデッキを見下ろすとこんな感じです。
関空と神戸空港を結んでいるベイ・シャトルです。所用時間は30分です。
しばらくここから離陸機を眺める事にします。
撮った写真が思ったより多かったので、以下の記事にまとめました。どうぞ!
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
5F エントランスホール スカイデッキ
4階の連絡通路を渡りエントランスホールに向かいます。まずは5階スカイデッキから。
マッサージチェアがあり、室内から離着陸をみることができます。
世界の名旅客機の模型が飾られています。
中には↓
①Tu-144:ソ連のツポレフ設計局で設計・製造された超音速輸送機。
②コンコルド:イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機。
③Boeing 2707:アメリカ初の超音速旅客機となるべく計画された航空機。
などの過去の音速飛行機から現代の機種まで約150機の展示です。
スカイデッキは三段になっていて、ここからもいい写真が取れます。
4F エントランスホール ショッピングフロア
4Fには飛行機に関するグッズがたくさん販売されています。
JAL・ANAをはじめ、関空に就航している代表的なエアライングッズや、航空機メーカーの関連商品、ダイキャストモデルから専門書まで、様々な商品を取り扱っています。
KIX限定販売のお菓子や、見ているだけで旅行気分が楽しめる航空会社の機内販売食品などもあります。
ここからも飛行機が眺められます。
3F レストランフロア
引退後も根強い人気を誇る超音速旅客機「コンコルド」をイメージしたレストランです。飛行機の離着陸を間近に眺めることができ、特に夜はライトアップした幻想的な滑走路の風景を見ながら食事を楽しめます。
オリジナル機内食メニューの他、各種軽食もあるみたいですよ。
2F 環境センター
2Fには環境センターがあります。
環境センターでは、航空機騒音などの常時測定局や定期調査地点の測定データを中央処理局に集め、集計・解析処理を行っています。
以上ざっとこんな感じです。
関西には航空博物館が少なく、関空のスカイビューはその役割を果たしているのではないでしょうか?
子供から大人まで楽しむことができます。関空にお越しの際はぜひ訪れてみては?
関連記事として成田の航空博物館に行ったときのモノを貼っておきます。
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
最後までお読みいただきありがとうございました。