160円で464キロの旅! ~関西大回り乗車の旅2018初夏~⑵ 和歌山線・万葉まほろば線・大和路線
160円で464キロの旅! ~関西大回り乗車の旅2018初夏~⑴ 大阪環状線・阪和線・和歌山線のつづき。
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さぁ、現在は和歌山線に乗り、奈良へ向かっています。
列車は粉河駅に到着。日中、和歌山方面からの列車の半数はこの駅で折り返します。粉河駅は西国三十三所第三番札所の粉河寺の最寄り駅ですね。
西笠田駅からはこんな絶景が望めました。奥に映える山々と手前を流れる紀ノ川のコントラストがなんとも美しい(^^♪。ちなみにここから見える紀ノ川の中州は通称「ヘビ島」というらしいです。
高野口駅は、南海鉄道(現:南海電鉄)の高野下駅が開業するまで、高野山参詣の玄関口として賑わっていました。現在は南海が極楽橋まで行っているので、この駅から高野山に行く人は、トレッキング目的以外の人はいないのでしょうか。
高野口駅の次は、南海高野線との接続駅である橋本駅です。
なんば行の急行のお隣には、「天空」が止まっていますね。
久々に高野山に行ってみたくなったなぁ(^.^)/。
橋本を出て、下兵庫駅・隅田駅・大和二見駅を過ぎると、
和歌山線の要衝の駅である五条駅に到着です。構内には留置線があり、五条駅を始発・終着とする列車も設定されています。
8分間の停車です。
少し外に出てみると、ちょうど3本の105系が。
こんな光景も来年には見れなくなるんですね(*´ω`サビシイナ)。
五条を出て緩やかな勾配を上っていくと、かつて、近畿地方で唯一スイッチバックがあった北宇智駅に到着。最急勾配こそ20パーミル程度ですが、開業時は蒸気機関車の牽引する列車ばかりだったため必須の設備であったようです。
現在はスイッチバックが解消されて停留場となっていますが、旧ホームなどはそのまま残されています。
この日は、草刈りのような作業が行われていました。
右手から近鉄吉野線が合流してくると、隠れ里吉野への入口にあたる吉野口駅に到着。
かつては、片町線徳庵駅にある近畿車輛で製造された近鉄車両(主に南大阪線用の狭軌車両)を当駅まで甲種輸送を行い、この駅で近鉄へ引き渡されて、古市工場まで搬入していたそう。
吉野口で乗っていた人がたくさん降りたので、車内はまったりした雰囲気に。
大和高田市の代表駅である高田駅に到着です。
奈良行の列車はココで進行方向が変わり、万葉まほろば線の愛称を持つ桜井線に入ります。
隣に停車中の快速は、当駅発の難波行です。
2010年から使用されている桜井線の愛称『万葉まほろば線』。特徴的な路線名ですね。気になったので由来を少し調べてみると…
万葉=沿線に日本最古の歌集である「万葉集」に多く詠まれた名所・旧跡が点在していること
まほろば=「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の日本の古語で、奈良を連想させる言葉として全国的に広く浸透していること
などからこの名前に決まったそうです。
へぇそうなんだ~と納得していると…近鉄橿原線をオーバークロスしました。ということは畝傍駅に到着ですね。読み方は‘‘うねび‘‘です。
ここ畝傍駅は橿原神宮や神武天皇陵の最寄り駅であったため、参拝する皇族のために駅舎内には貴賓室が設けられています。普段は閉鎖されていますが、年1回程度、不定期に一般公開されているようです。写真の入り口から貴賓室に入れるようです。
左手に近鉄大阪線が見え始めると、桜井駅です。
かつては近鉄との共同使用駅だったようですが、1995年に改札が分離されたみたいです。日中の奈良方面からの列車の半数はこの駅で折り返していますね。
近鉄大阪線をアンダークロスして北上し始めると大神神社で有名な三輪駅に到着。大神神社は日本でもかなり古い神社の一つで、皇室の尊厳も篤く外戚を結んだことから神聖な信仰の場であったと考えられています。たいへん落ち着いた雰囲気の神社なので、ぜひ一度は訪れることをお勧めします♪。
三輪駅を出ると左手に見えてくるのは、大神神社の一の鳥居が望めます。大変立派な鳥居ですね。
その後まもなくして、左手には卑弥呼の墓である可能性の高い箸墓(はしはか)古墳が見えます。
その先の巻向駅の目の前には、邪馬台国の宮殿があったとされている纒向遺跡があります。この辺りは、考古学好き、日本史好きにとっては胸熱な区間ですね。下車して散策したい気持ちを抑え、前に進みます。
高架を上り始めると、天理教本部のある天理駅に着きます。近鉄天理線とは直角方向に接続しています。
駅構造は島式ホーム2面4線ですが、通常は東側の1面2線しか使用されておらず西側の1面2線は団体列車または留置線の入出区に使用されているようです。
天理を出ると、櫟本(いちのもと)駅・帯解(おびとけ)駅・京終(きょうばて)駅と連続する難読漢字駅を経て高架駅の終点奈良駅に到着です。
和歌山駅から2時間55分、奈良駅にようやくたどり着きました。和歌山線・万葉まほろば線は思っていた以上に楽しい路線ですね。景色よし・情趣あり・歴史深い路線でした。観光列車を走らせてもいいのではと思うほど。
しかまろくんがお出迎え。さぁここから大和路快速にお乗換え。
3本目 12:20発 大和路快速 加茂行
ここからは前回大回りした路線とかぶってきますが、違う情報や写真でご紹介できたらと思っていますので、最後までお付き合い下さいね( ^^) 。
奈良駅を出ると平城山駅に到着。ここも難読漢字ですね。‘‘へいじょうやま‘‘と読みがちですが‘‘ならやま‘‘と読むみたいですね。うーん駅名ってむずかしいですね~。
平城山駅の右手には、吹田総合車両所の奈良支所(奈良電車区)が広がっていますが、駅からは見えません。
次の、木津駅は奈良線と片町線(学研都市線)の分岐点となっています。奈良・京都・京橋方面への交通の要衝ですが、都市圏から比較的近い割に利用客はさほど多くはないようですね。ここで左に分岐し不動山トンネルに入ります。
気が付くと車内は私一人のみに。せっかくなので車内を詳しく見てみましょうか。
近年221系は大幅な体質改善工事を受け、シート・トイレ・行先表示器など最新の225系の車内に準拠したものになりました。この工事により、寿命が大きく伸び、まだまだ活躍できそうですね。
なーんてことをしているうちに、大和路快速の終点である加茂駅に到着です。
ここからは非電化区間に突入です。
160円で464キロの旅! ~関西大回り乗車の旅2018初夏~⑶ 関西線・草津線・琵琶湖線へつづく…。