大阪~東京間の移動最安値1,185円! 青春18きっぷで大阪~東京を日帰り往復してみた。part2
大阪~東京間の移動最安値1,185円! 青春18きっぷで大阪~東京を日帰り往復してみた。part1のつづき。
⇩part1です。
lifeisjourney-k-s.hatenablog.com
さて、
ここまでは優等列車のクロスシート車で比較的楽に浜松までやってきました。ここから長い長い静岡横断が始まります。
4本目 10:10発 普通 興津行
4本目に乗車するのは普通・ロングシート・トイレなしです。
これぞ静岡(笑)
(まぁ地元利用者からするとロングシートの方が使い勝手が良いのは言うまでもないんですがね。)
この列車は興津まで行きますが、静岡で下車します。どっちみち興津で乗り換えても後続の静岡発に乗ることになるので、静岡で降りようが一緒です。
浜松から40分ほどで大井川橋梁を渡ります。この大井川橋梁を含む金谷-島田-六合-藤枝駅間はかつて高速試験が行われたことで有名です。かつてこの区間で151系こだまやクモヤ93000形が試験を行いました。
六合駅には、1960年11月21日、クモヤ93000形が叩き出した狭軌世界最高時速175キロ(当時)を達成したことを記念した碑が設置されています。
東海道本線は日本の主要幹線を担ってきただけあって様々なエピソードがあるな~などと思いを馳せているうちに静岡の中心駅、静岡駅に到着。次の列車まで約30分あるので途中下車することにします。
途中下車といっても短時間なので駅から離れることはできません。座ている時間が長かったので少し散歩する程度にします。
コンビニで昼飯を購入し、土産屋を物色。
次の列車もトイレがないことを見越して済ましておきます。(←ここ重要)
5本目 11:53発 普通 熱海行
さて少し気分転換したので、旅を再開します。5本目は普通・ロング・トイレ✖・3両編成です。朝夕は6両ですが日中は3両なんですね。朝早かったこともあり気が付くと寝ていました。
約1時間ぐらいは寝ていたのでしょうか。目が覚めると沼津まで来ていました。新幹線接続駅の三島駅を過ぎると、函南(かんなみ)駅に停車し、東海道本線最長(全長7,804m)の丹那トンネルに入ります。
トンネルを抜けるとJR東海とJR東日本の境界駅の熱海駅に到着。駅南東には温泉街が広がります。
1番線には伊豆急の車両が停車していました。
6本目 13:12発 快速アクティー 小金井行
さぁ、往路最後の乗り換え。先ほどまでの車両とは違い、快速アクティー・セミクロスシート・トイレ〇・15両編成(グリーン車2両)と今までに比べると豪華仕様です。熱海始発なので確実に座れます。
熱海から14分。相模湾に広がる太平洋を堪能できることで有名な根府川駅に到着。すぐ目の前に海が広がります。
こんなに海が近いこともあって、関東大震災の際、土石流によって駅舎・車両が海の中に沈んでしまい大きな被害が出ました。
根府川駅から次の早川駅辺りまではしばし海岸線を走ります。
早川駅の次は、神奈川県西部のターミナル駅であり、箱根観光の拠点ともなっている小田原駅に到着。
茅ヶ崎駅の留置線には215系の姿が。総二階建ての通勤列車としてデビューしましたが、今では平日朝のライナー運用が中心で昼間はここで暇を持て余しているみたいです。
その後、大船駅から横須賀線と並走します。
戸塚駅に停車したのち、一駅に乗り入れる鉄道事業者数が日本最多の大ターミナル、横浜駅に到着。
いよいよ東京駅が近づいてきました。あと少し。
川崎・品川・新橋の次は東海道本線の起点東京駅に到着。東京駅のホームに降りったった時の解放感は‘‘青春18きっぱー‘‘にしかわかりません。(笑)
大阪からの所要時間は、9時間47分=587分でした。
新幹線の最速がのぞみ64号の2時間22分ですから、約4倍です。
昭和30年代に走っていた昼行急行列車「なにわ」でも9時間10分台ですから、それよりも時間がかかったことになります。
私の中での感想は長かったようで短かったなぁといったところです。車窓も楽しめたし。(そもそも列車に乗ってることが好きな乗り鉄肌なんですがねww)
到着した7番線の4号車付近には「東海道本線0キロポスト」が設置されています。
東京駅の駅舎をパチリ。
昨年の12月に完成した丸の内駅前広場には初めてきました。日本の首都東京の顔にふさわしい空間になっています。
安心したのも束の間、この旅の目的は………タイトル通り
「青春18きっぷで大阪~東京を日帰り往復」です。
そうです、すぐに帰らなければなりません。(^_^;)
滞在時間は14時47分から15時18分までの31分間です。
トイレ・食料などを調達したのち慌ただしくホームに戻ります。
列車を待っていると、隣のホームには引退の決まっている185系の並びが。国鉄の特急エンブレムを付けた数少ない生き残りでしたが、ついに引退とは…残念です。
(復路)7本目 15:18発 普通 熱海行
さて、復路です。地道に少しずつ帰って行くことになります。
頑張ります。
品川駅で運よく座席が空いたので座ります。
これで熱海までは安心(^^♪
最初は乗り換えの心配や列車の遅延を心配していたのですが、ここまで完璧に計画通り進んでいます。
「意外と楽勝だな(*'▽')ドヤッ!」と心の中で思いつつ、ウトウトし始めた矢先、
急ブレーキと共に運転席から「“ピピピピ……”」という音が。この音はまさか……防護無線?
車内放送「ただいま付近を走る列車から非常停止を知らせる信号を受信しました。原因を調べております。しばらくお持ちください。」との車内放送が。
はぁっっマジか……(゜-゜)
折り返してすぐこの状況。
列車の遅延は予想していたが、往路があまりにもスムーズだったので安心しきっていた。。。
最初にも書きましたがこの旅は一つの列車でも遅延し接続列車に乗り遅れると、大阪まで帰ることができなくなってしまいます。
先ほどとはうって変わり高鳴る鼓動(ドックン、ドックン、ドックン)
もはやこれまでか………。
大阪~東京間の移動最安値1,185円! 青春18きっぷで大阪~東京を日帰り往復してみた。part3につづく…。
大阪~東京間の移動最安値1,185円! 青春18きっぷで大阪~東京を日帰り往復してみた。part1
青春18きっぷの季節がやってきた2018年春。
この春も青春18きっぷでどこかに行こうと旅の計画を立ていて、1つの疑問が。
それは……
在来線で大阪から東京まで日帰りで帰って来ることが可能なのか?
ということ。
気になったので時刻表や乗換案内とにらめっこしてみると、
大阪05:00発→京都→米原→浜松→静岡→熱海→東京14:47着
東京15:18発→熱海→浜松→豊橋→米原→野洲→大阪00:22着
という行程なら日帰りで行って帰ってこれることがわかりました。
行ったとしても東京滞在時間はわずか30分。この時は「まぁ理論上は可能なんだ」と流し、もっと現実的な旅の計画を立てていたのですが、どうもこの‘‘大阪-東京日帰り旅‘‘が気になる……。
ということで
実際に「青春18きっぷで大阪~東京間日帰り往復旅」に出てみました。
この旅を成功させるのは事前の下調べが重要です。特に乗り換えがポイントとなってきます。
1つでも乗り換えを失敗するとこの旅は成功しません。
もっと言うならば遅延が発生しても日帰りは難しくなります。
なにせ始発で出発、終電で帰宅ですから。
そのために、以下のような計画表を作りました。
結構真剣に製作しました。
中身はそれぞれの停車駅一覧・乗換駅構内図・途中下車駅周辺図・車窓ガイドなど。
ページ数は30。特に静岡辺りはロングシート・トイレなしの車両に当たる可能性があるので駅トイレの位置なども事前に調べてスムーズな乗り換えができる用意をしておきます。
果たして青春18きっぷだけで行って帰ってこれるのか?
(※注意点)
①この旅の時刻は2017年度の時刻をもとに行動しています。2018年3月17日のダイヤ改正ではありません。少しダイヤが変わっている箇所がありますのでご注意ください。
②成功したからと言って何になるのかという意見もあるのは重々承知ですが、なにとぞお付き合いくださいませ。
それでは実際に挑戦してみました。↓
大阪駅5時ちょうど発に乗るために4時起きです。
改札で改札印を押してもらい入場します。
はたして大阪駅まで無事に帰ってこられるのでしょうか……。
不安でいっぱい(笑)。
(往路)1本目 05:00発 普通 京都行
京都方面に向かう始発電車です。座席は結構埋まっています。
京都までは45分。JRは普通列車でも速いですね。(京阪は最速50分…)
外はまだ真っ暗なので車窓を楽しむことなく京都駅4番線に到着。乗り換えのために2番線まで移動します。
2本目 05:49発 普通 長浜行
次に乗るのも普通電車です。225系12両編成。長浜駅で折り返し新快速となるヤツです。
近江富士の名で知られている三上山が見えてきた野洲駅付近で、夜が明けてきました。
京都駅から1時間。
湖東・湖北の交通の要所、米原駅に到着。
3本目 07:07発 新快速 浜松行
米原駅はJR西日本とJR東海の会社境界駅となっているため、両社の車両が見られます。
朝夕には豊橋行きあるいは浜松行きの新快速・特別快速の発着があります。(ただし岐阜まで各駅停車)。
この列車に3時間乗車します。
米原から大垣までは自然豊かなところを走ります。
この日は雪の溶け始めた‘‘伊吹山‘‘がきれいに見えました。
大垣付近から名古屋方面への通学・通勤の乗客多くなります。
かつてC62形蒸気機関車が高速度試験で129km\hの速度記録を出した木曽川鉄橋を渡り終えると、岐阜県から愛知県に入ります。
愛知県最初の停車駅、尾張一宮駅に停車すると次は名古屋です。
大阪から3時間25分。名古屋駅には8時25分に到着。
名古屋発車後、金山・大府・刈谷・安城と進むにつれて長閑な風景が広がります。
再び住宅街が広がり始めると三河地区の中核都市、豊橋駅に到着。米原発の新快速は豊橋止まりが多いですが数本は浜松まで運転されています。
乗ってた新快速は豊橋までは8両でしたが後ろ4両をここで切り離し、浜松までは前4両で向かいます。
車窓に浜名湖が広がるともうそこは浜松。
大阪から5時間・米原から3時間、面積・人口ともに静岡最大の浜松駅に到着。
ここまでは優等列車かつクロスシートだったので比較的快適に浜松までやって来ましたが、ここからが勝負です。
ここから熱海までは青春18きっぷ利用者の鬼門として有名な静岡県横断に突入します。新幹線の駅だけでも浜松・掛川・静岡・新富士・三島・熱海の5駅もありますからね。
とりあえずpart1はこの辺で止めておきます。
ちなみにこの記事はpart3まで続きます。
青春18きっぷで大阪-東京を日帰りできたのか?
最後までご覧ください。
大阪~東京間の移動最安値1,185円! 青春18きっぷで大阪~東京を日帰り往復してみた。part2につづく。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅④ ~UCCコーヒ博物館・神戸空港~
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅③のつづき…
さて、カワサキワールドを出て徒歩で神戸の中心部を散策。
途中でこんなおしゃれな建物も。
この建物はもともとは三井物産神戸支店として建てられ、長く「海岸ビル」といわれていましたが、現在はNOF神戸海岸ビルとなっています。
先ほど神戸地裁を見た時にも書きましたが、このように古い歴史的建造物の上にビル等の建物を建てて建築物も保存することを「ファサード保存」と言います。
少し歩くと、神戸市立博物館に着きました。
そういえばまだクーポンが100円分残っているので、ここに入ってみることにしようかなと考え入り口の受付に入ってみると、普段の入館料は200円らしいのですがこの期間は「ボストン美術館の至宝展 東西の名品、珠玉のコレクション」という特別展開催中で入館料が1000円以上したので、入るのはやめました。
なんか手持ち無沙汰だったので、目の前の神戸市役所1号館の展望ロビーに行ってみて、そこでこの後どうするか決めることにします。
ちなみに無料で上れます。
展望ロビー用のエレベーターで上がります。
24階が展望ロビーです。
地上から約100m。神戸市の町が一望できます。
夜景もとてもきれいですよ。
神戸街めぐり1dayクーポンの観光ガイドマップでどこに行こうかと探していると、300円で入れる『UCCコーヒー博物館』なるものを発見。
一度も行ったことがなかったので、ここに行ってみることに決定。
ポートライナーもこの神戸街めぐり1dayクーポンの乗車券で乗れます。
やってきました。
新交通システムについて少し詳しいので、知っている情報をここで書いておきます。
(そんなのどうでもいいという方はとばしてくださいね)
ポートライナーとは…
ポートライナーは小型の車両が自動運転で専用軌道上をゴムタイヤを使って走行する列車です。
正式名称は自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT : Automated Guideway Transit)
というらしいです。
新交通システムと呼ばれることの方が多いですね。
車両の先頭はこんな風に一応手動運転ができるように運転台はあります。
この神戸のポートライナー1981年2月5日に日本初の実用的な新交通システムかつ世界初の自動無人運転方式として開業しました。
また全駅に、日本で初めてのフルスクリーンタイプのホームドアの設置や、最小曲線半径 30m、56‰の急勾配など、AGTの性能を最大限発揮した線形となっており、既存市街地では高層ビルや高速道路などを縫うように軌道が敷設されています。
路線図はこのようになっています。
三宮~神戸空港間は複線ですが、市民広場から分岐し三宮まで戻っていく(市民広場駅 - 北埠頭駅 - 中公園駅間)路線は単線のため一方向にしか列車は運転されていません。
運よく一番前の席が空いていたので座って全面展望を楽しむことにしました。
南公園駅までの車窓を少し紹介します。
貿易センターを発車後、ビルの合間を走り抜け、阪神高速の下を潜るように走ります。
そして神戸大橋を渡るために急こう配を上ります。
そしてAGTでは珍しい2重構造の中公園駅に到着。
その後は、直線が続きます。そして市民広場駅で神戸空港方面と北埠頭方面に分かれます。
さらにもうひとこと言っておくと、車両基地を除く全線が高架構造で、線路内に容易に立ち入りができないようになっており、開業以来無事故記録を更新し続けています。
すごい!
UCCコーヒー博物館は南公園の目の前にあります。
手前の建物がコーヒー博物館で奥がUCCの本社ビルです。
入館料は大人:(高校生以上)300円 シニア:(65歳以上)150円 中学生以下:無料
見学の順路はまず、中央のエスカレーターを上がります。
上った先に展示室1があり、そこからゆるやかなスロープを下りながら、
各展示室を順序良く見学できる構造になっています。
展示ゾーンは1~6まであります。
展示室1起源➝展示室2栽培➝展示室3鑑定➝展示室4焙煎➝展示室5抽出➝展示室6文化の順になっています。
また1Fにはテイスティングコーナーもあり、1日に4回のテイスティングを実施しているようです。
知らなかったのですが、UCCミルクコーヒーが世界初の缶コーヒーなんですね。
1969年に発売し翌年の大阪万博を機に爆発的にヒットしたそうです。
さて、UCCコーヒー博物館を見学したのち、神戸空港に行くことにしました。
南公園からポートライナーに乗ると中公園のほうまで行って乗り換えなければならないので(一方向にしか運転されていないため)、市民広場まで歩くことにします。
市民広場まで戻る方が絶対に早いと思います。約5分ぐらいでした。
ターミナル内は右にANAのカウンター、左にスカイマークのカウンターがあります。
Ninja ZX‐10Rが展示されていました。
3階にはフライトシミュレーターがありました。
神戸空港オリジナルコースがあるみたいですよ。
4階の展望デッキに行ってみました。
外の気温は3度。寒い。
滑走路の反対側からはこんな感じの景色が。
ポートタワーも見えます。
スポットには新千歳行きのスカイマークBC175便が一機だけいました。
ふと上を見てみると、何やら飛行機が。んっ?4発?と思いカメラのズームでアップしてみると、タイ航空のA380ではありませんか!「flightradar24」で確認してみると、バンコク発関空行のTG672でした。
関空に着陸する飛行機は神戸空港沿いの上空3,000ft前後を飛行するので、肉眼でもよく見えます。
しっかり関空へのアプローチまでみえました。
ということで神戸空港の動きは少なそうなので、関空着陸便を撮影してみることにしました。(写真ではよくわからないので一言コメントを添えてみます。)
まず右端の写真①=香港からのキャセイパシフィック航空の747‐8です。(CX36)最新鋭の747型機です。まさか2連続で4発機が見られるとは。
②=香港エアラインのA330‐300です。(HX618)
④=那覇からのピーチです。(MM216)関空はピーチの拠点なので高確率で見ることができます。
⑤=12月19日に就航したばかりのスクートのホノルル便です。(TR701)使用機材は787‐8。まさか往復3万円以内でハワイに行ける時代が来るとは…。
⑥=山東航空の737‐800です。(SC8825)この便は青島発の便ですが、SC8825便はウルムチー青島ー関空という経由便になっています。
⑦=仁川発大韓航空のカーゴです。(KE553)使用機材は747‐400です。
⑧=大邱発のエアプサンです。(BX128)使用機材はA321‐200。
このほかにもまだまだたくさん飛んできましたが、きりがないのでこの辺でやめておきます。
ここで先ほど止まっていたスカイマークが動き始めました。
「気を付けていってらっしゃい」
BC175便を見送った直後に低空で着陸便が飛んできました。
約20分遅れの長崎から飛んできたBC146便でした。
着陸したのは今では珍しいウイングレットなしの機体。
機体番号は『JA737N』。
ここでこの機体に関して一つうんちくを。
いま(2017年)現役で就航しているスカイマークの機体の中で一番古い機体です。
スカイマークにとって初めての737‐800がJA737Hでその後K➝L➝M➝Nの順で導入していきました。なのでこの機体はスカイマークにとって5機目の737‐800。
H・K・L・Mはすでにスカイマークを引退して他の航空会社に移っており、実質最古参機です。(ちなみにNより後に導入されたPもすでに引退しています)
2007年8月18日から就航している機体なので今年で11年目です。
おそらく引退が一番近い機体ですが、スカイマークでの人生(飛行機生?)を最後まで全うすることを願っています。ガンバレ!
ってなことを考えていると、もう一機飛んできました。
こちらは737‐700です。
機体番号は「JA12AN」。
ANなので元全日空(エアニッポン)から移籍してきた機体ですね。
夕日に照らされもう一機飛んできました。
ソラシドエアでした。那覇から到着。こちらも全日空とのコードシェア便。
たった15分で一気ににぎやかになった夕暮れの神戸空港です。
さて、たくさん飛行機をみれて満足したので帰ることにします。(本当は寒さに耐えられなくなったから)
ポートライナーの最後尾の座席に座りぼーっと前を見つめていると、明石海峡大橋がきれいに見えました。
二十数回は神戸空港に訪れたことがありますが、こんなきれいに見えるとは…。
恥ずかしながら知りませんでした。
瀬戸内の海に浮かぶ世界最長の吊り橋の壮大な曲線美を堪能しました。
充実した旅もこれでおしまい。
最初に書いたこの旅のテーマは覚えていますか?(笑)
実は「乗り物の町神戸」というテーマで旅をしてきたんですよね。
はたして神戸は乗り物の町でしたでしょうか?
振り返ってみると、現役の新幹線を見たところからこの旅は始まり、D51機関車や神戸市電そしてミュージアムでは過去のたくさんの名車たちを堪能しました。さらには川崎重工で製造中の車両をみたり、神戸港で建造中の潜水艦もちらっと見えたりもしました。
つまり
神戸は過去の車両を大切に保存し、現在は陸・海・空の様々な乗り物が活躍し、
そして未来の乗り物を生み出すまちということが言えるでしょう。
十分乗り物の町といっていいのではないでしょうか。
最後に
総評 『神戸街めぐり1dayクーポン』
今回の旅の
- お得度 :★★★★
- 満足度 :★★★★
- 難易度 :★★★★
- おすすめ度:★★★★
最初には書きませんでしたが、『神戸街めぐり1dayクーポン』は関西の各鉄道会社から往復きっぷのついた拡大版も発売されています。今回の旅で使用したのは神戸エリア版950円のきっぷです。観光クーポンだけで700円ついてるということは、残りの250円で神戸エリアが乗り放題ということです。250円で乗り放題ですよ!このきっぷは簡単に元が取れてしまいますね。このブログでも書いた『歩くまち京都レールきっぷ』よりはるかにお得だと思います。
結論
神戸街めぐり1dayクーポンは神戸市内の観光にかなりお得!
最後までお読みいただきありがとうございました。
END
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅③ ~海洋博物館・カワサキワールド~
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅②のつづき…
それではさっそく中に入っていくことにします。
カワサキワールドは海洋博物館の中にあるのでの入場料は、海洋博物館の入館料に含まれています。
入場料は大人:600円 / 小人(小中学生):250円
ですが、カワサキワールドのホームページの割引券の画像もしくは印刷したものをチケット売り場で見せると、大人100円割引・小中学生50円割引になります。
つまり大人:500円/小中学生200円になるということですね。
今回は‘‘神戸街めぐり1dayクーポン‘‘で入るため、この割引が受けられるのかと思い聞いてみたのですが、現金で払う時のみしかこの割引は使えないみたいです。
100円分のクーポンを6つちぎってもらい、入場券を受け取りました。
まず最初に現れたのは巨大な木造船。
英国艦船『ロドニー号』です。
1868年神戸開港を祝うため集まった外国艦船18隻のうちの英国艦隊旗艦の模型です。
縮尺は1/8。イギリスにある設計図をもとに作成されたそうです。
こちらは2代目の日本丸です。
当時の運輸大臣長谷川峻氏の命名式での署名も展示されていました。
オイルタンカーの田川丸・LNGタンカー・ホバークラフト・しんかい2000などの精密な模型もあります。
その中でも、興味深かったのは『浮ドック』と『プッシャーバージ』。
そんな船があることをご存知でしたか?
『浮ドック』
簡単に構造を書くと、断面が凹字型をした鋼板製の箱で、内部には多数の水タンクによって仕切られています。船をこのドッグに入れるにはドックの底や側壁のタンクに水を入れて沈め、その上に船を入れタンクの水をポンプで排出すれば船を載せたまま浮かび上がることができるような仕組みになっています。
『プッシャーバージ』
初めて名前を知った船です。
プッシャーと呼ばれる押船がバージと呼ばれる艀(はしけ)
鉄道でいう機関車と貨車の関係に似ていますね。(※プッシャーは後ろから押す方式)
欧米では、一台のプッシャーで複数のバージをつなぐ河川輸送が定着しているようですが、日本では大河川やうねりのない水域が少ないため、河川でなく瀬戸内海などでよくみられる模様。
ただ前方の視界を確保する必要があるため、艀に多段積みができないという弱点もあるようです。
こちらは戦艦大和。
個人的には二番艦の武蔵の方が好きです。
現代の旅客船のブリッジの展示もあります。(操縦席)
こちらはにっぽん丸&飛鳥の模型展示。
左上=にっぽん丸(2代目)
右上=にっぽん丸(3代目)
左下=飛鳥
右下=飛鳥Ⅱ
どちらも日本が誇るクルーズ船ですね。
このようにまだまだたくさん並んでいます。
左上=ふじ丸
右上=ロイヤルプリンセス
左下=ダイヤモンドプリンセス
右下=FRANCE(フランス)
その中でも異彩を放っていたのはこれ⇩
『浅間丸』
1929年10月11日に就航した日本郵船が所有していた貨客船です。その豪華さから「太平洋の女王」と呼ばれることもあった船舶です。横浜-ホノルル-サンフランシスコ航路に就航し太平洋横断の速度記録を作ったことでも有名ですね。
そんな浅間丸の歴史の中でも最も有名なのは浅間丸事件でしょう。
(浅間丸事件とは1940年1月21日、房総半島野崎岬沖40キロの太平洋上で、イギリス海軍軍艦が日本郵船所属の客船「浅間丸」に対して、ドイツ人乗客中の戦時禁制人の発見のために行った臨検と臨検によりドイツ人男性21人が戦時捕虜の名目で逮捕連行され解放されるまでの一連の国際的事件。)
その後戦争が悪化する中で、海軍の運送船として徴用され、海軍徴用船や交換船などとして活躍しました。空母改造の対象船舶となったことまであります。
1944年11月1日レイテ島の戦い用の増援部隊である第1師団をマニラまで送り届ける重要任務に成功した後、マニラから高雄へ向けて護衛艦とともにバシー海峡を北上中にアメリカの潜水艦アトゥルの発射した魚雷が命中して沈没しました。
船首の構造やプロペラ・舵などの種類が詳しく書いてありました。
2Fには‘‘歴史から見た神戸港‘‘というテーマの展示コーナーです。
ちなみに1Fのテーマは‘‘現代から未来の神戸港‘‘というテーマでした。
神戸港の各時代の様子をジオラマ模型や和船模型、航路図、グラフィックなどで紹介されています。
海洋博物館はこんな感じです。
再び1Fに戻り、お次は隣のカワサキワールドを見学します。
まず入ってすぐのところには、創業者の川崎正蔵と初代社長の松方幸次郎の紹介があります。
川崎重工業のマーク。
たくさんの写真と製品の模型で造船業から総合重工業へと発展していった歴史を紹介。
へぇ~国産初の潜水艇も川重が作ったんだとか、民間初の蒸気機関車もかーなどと発見が目白押しでした。
鉄道車両に関しても数々の名車が川重で誕生したんですね。
模型もたくさんありました。
こちらは、『英仏海峡トンネルの掘削機』。
1988年にフランス側から掘削を開始し、最大進度1,200m/月を達成したました。
連続掘削距離20㎞や予定より8か月早く掘削を完了するなどトンネル掘削の歴史に数々の世界記録を残した名掘削機です。
こちらはカワサキワールドシアターというもので、横幅が14mもあるワイドスクリーンで川重の多彩な製品が大迫力の映像で紹介されています。
特にバイクの映像は 迫力満点で凄かった。
シアターを抜けると、Kawasaakiの歴代の名車が飾ってあります。
ぴかぴかの近未来のバイクが展示されています。
中でも右下のホンダで言うカブみたいなバイクも作っていたんですね。
知りませんでした。
さて、このカワサキワールド一番の目玉展示とも言っていいのがこの0系新幹線。
この車両は、1985年2月、21-2026として川崎重工で誕生した編成で、当初はSk14編成でしたが、翌年の1986年に山陽「こだま」6両編成のR6編成となり以後黙々と山陽「こだま」として活躍し続け、平成10年にアコモ改造で21-7038となり、R18編成となった車両です。
生涯のほとんどをR編成の先頭で走り続けた希有な車両ですね。
100系と似た窓下に子持ちライン(ピンストライプ)を追加した塗装となっています。
展示車両でこのデザインは珍しい方ではないでしょうか。
座席は3人席が回転できるバージョンです。フリーストップのリクライニングシートとなっています。
こちらは駅名対照表。
しっかり手歯車止めにR18編成の文字が。
運転台には2つの速度計がついています。
なぜ2つあるか知っていますか?
答えは当たり前ですが、バックアップ用です。
主となる速度計が目の前のSM-1、副となる速度計が右上にあるSM-2です。
2つの速度計は違う仕組みで動いています。(バックアップ用だから当たり前)
高速運転では速度計が重要なため、0系や200系では2つ設置されましたが、その後の100系では1つの速度計の中で、2つの表示(速度ランプとデジタル数字)で表すようになりました。これも見やすさだけではなく、バックアップのために、2つの系統を残すという意味も兼ねていました。
タンカーの船首の中には、ものづくりシアターがあり、船の進水式や新幹線・航空機の製造過程が見れるみたいです。
奥には大型の川崎バートルKV‐107Ⅱ型も実機のまま展示されています。
もともとはバートル社(現ボーイング社)が製作した、ヘリコプターです。
日本では川崎重工業が生産販売ライセンスを取得し製造していました。
各自衛隊でKV-107として採用されたり警視庁などでも使われていましたね。
展示物だけでなく実際に体験できるものもあります。
フライトシミュレーターや電車でGOや産業ロボットの実演など。
出口付近には、川崎重工業が研究開発している超低床電池駆動路面電車SWIMO(スイモ)の実物大模型(1.5両分)がありました。
ざっとこんな感じです。紹介した展示はごく一部です。
陸・海・空の様々な車両の展示がしてあるので、乗り物好きにはたまりません。
時間の関係上2時間弱しかみれなかったのですが、大変満足できました。
「乗り物の町神戸」ということを再認識できました。
この日はとても寒く、鳩さんも首を丸めて寒さに耐えています。
ながながと書いてきましたが、つぎでラストです。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅④につづく…