神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅② ~鉄人28号・川崎重工兵庫工場~
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅①のつづき…
さて、長田神社を参拝したのち、再び地下鉄に乗りまして…
鉄人28号のモニュメントを見に行くことにします。
やってきたのは1000系でした。
一駅目の新長田で降ります。
鉄人28号は若松公園内に設置されているようなので、少し歩くと…
急に現れました。
新長田にゆかりの深い神戸出身の漫画家、故・横山光輝の作品の魅力でまちを盛り上げようと、地元の商店街などが中心となって立ち上げられたNPO法人「神戸鉄人プロジェクト」が、震災復興と地域活性化のシンボルとしての期待を託し作られましたモノです。
何を見つめているのでしょうか。
漫画内で平和を守るために活躍したのと同様、平和を見つめているのでしょう。
鉄人28号をみたのち、地下鉄海岸線に乗ります。
初めて海岸線に乗りました。
愛称は夢かもめ。そんな愛称があるなんて知らなかったよ。
線内折り返しで、自動列車運転装置 (ATO) による都市型ワンマン運転を行っています。日中時間帯は1時間あたり6本(10分間隔)が運行されているようです。
乗った感じでは、空いていました。
調べてみると予測輸送人員の3割程度(約4万人)に留まっているようで、赤字が結構深刻みたいです。
でも少しずつ利用者が右肩上がりで増えているようです。
日本で3番目の鉄輪式リニアモーターカーミニ地下鉄です。
鉄輪式リニアモーターカーとは、推進力(動力)にリニアモーターを使用し、車両の支持・案内にはレールと車輪を使用して走行する鉄道のことです。
新長田は終点なので車止めがあります。
新長田から三つ目、御崎公園で降りました。
ここでみたいものは川崎重工業兵庫工場です。
兵庫運河側から眺めた工場の様子。
何やら鋼体が並んでいます。
こんな感じです。
兵庫工場は明治39年川崎造船所運河分工場として開設されたようです。
鉄道史上有名な2つの『こだま』。
”こだま”という列車の名前の由来は木霊つまり山彦のことであり、「1日で行って帰ってくることができる」ことから決定されたものといわれています。
『0系』
川崎重工で製造されたR61編成の1号車。
この車両は1983年年にこの川崎重工兵庫工場を出車して以来、長い間、東海道・山陽新幹線で活躍しました。
0系新幹線のラストランとなった2008年12月14日の新大阪駅発「ひかり347号」の先頭車両として、最後の大役を全うした車両です。
『クハ26001』
東海道線の全線電化によって運転開始された国鉄初の電車特急「こだま」用として1958年に製造された車両です。
この車両は、1958年11月1日に初めて東京と関西との日帰りを可能にした特急「こだま」の上り1番列車で、神戸駅を6時30分に発車した記念すべき車両です。
その後、1964年10月1日の新幹線開業とともに東海道区を離れ、山陽区間で活躍後、東京に移り、上信越・中央線で使用された後、1976年1月5日、新潟電車区を最後に現役を引退し、生まれ故郷である兵庫工場に戻り保存されています。
来年で満60歳ということになりますね。
兵庫工場は鉄道車両を製造している工場で唯一工場内を市道が通っています。
車や人の横断が多く結構危険かな。
工場の中はこんな感じ。
左から西武鉄道の最新通勤電車の40000系が止まっており、ロングアイランド鉄道の車両・京急の1000系の鋼体・E5系の中間車などが並んでいます。
「お急ぎのところ恐れ入りますが、電車が通過します。しばらくお待ちください。」というアナウンスでロングアイランド鉄道の先頭車が通過していきました。
連結器付きのフォークリフトが押していました。
工場の裏側に回ると、おそらくH100系の量産先行車(GV‐E400系の可能性も……これだけでは判断できませんでした。)と思われる車両がトラバーサーに乗っていました。
工場内でもたくさんの車両が製造されています。
写真の車両は西武の40000系かな?
工場の東側にはJR和田岬線の線路が走っており、工場内につづく分岐があります。
完成した車両のうち主にJRやJRと線路がつながっている私鉄・地下鉄が発注した車両は、ここから和田岬線を通り鷹取駅まで運搬後、各事業者の車両基地まで直接運搬(甲種輸送)されます。
道路輸送場合もこの門から直接鉄道車両専用のトレーラーを使って、鉄道事業者の受け取り設備あるいは各事業者の車両基地まで運搬されます。
塀越しに2つの車両が止まっています。
ここでちょっとしたクイズ。
これはどこの車両たちでしょうか?
①(左)は簡単?②(右)は少し難しいかな?
このまま歩いて近くの公園に行ってみます。
着いたのは御崎公園。
廃止後は広島電鉄で活躍していましたが、老朽化によって引退してまた神戸市に里帰りした車両だそうです。
ここで神戸市電のうんちくを。
神戸市電の開業は旧六大都市の中で一番遅かったのですが、他都市に先んじて低床車や鋼製車体を採用するなど、先進的な技術を積極的に導入したほか、1935年には座席に転換クロスシートを採用した、画期的な「ロマンスカー」700形を登場させ、神戸市民を瞠目させました。
車体の塗色もぶどう色などの暗色系の単色が車体塗装の主流だった昭和戦前期において、いち早くグリーンとクリームのツートンカラーを採用して、市民から「みどりの市電」と親しまれました。
サービス面でも女子車掌を採用し、安全面においても救助網にフェンダー・ストライカーを採用して、障害物が車輪に巻き込まれる前にすくい上げることができるようにするなどの配慮がなされていたとか。
このようなハード・ソフト両面におけるきめ細かい取組によって、神戸市電は「東洋一の市電」とも言われ、現在にも語り継がれています。
公園内には御崎公園球技場 通称"ノエビアスタジアム神戸"があります。
ヴィッセル神戸、INAC神戸レオネッサ、神戸製鋼コベルコスティラーズのホームスタジアムとして有名ですね。
収容人数は3万4000人。
ちなみにこの球技場は、ラグビーワールドカップ2019の開催会場の一つに選ばれています。
この球技場からちょっと行ったところには、JRの和田岬駅があります。
駅舎も改札もない1面1線のホームがあるだけです。
列車は朝晩のみの運転で日中の運転はないので有名ですね。
主に三菱重工業神戸造船所などへの通勤の足が主要な役割となっているようです。
かつては中間駅や兵庫臨港線などの分岐さらには、三菱重工業神戸造船所内まで線路がつながっていたこともあるのだそう。
そして海岸線に和田岬から再び乗り、
みなと元町駅で下車します。
そういえば、地下鉄や私鉄の駅には「神戸街めぐり1dayクーポン」の広告が結構な確率で貼ってあります。
みえてきたのは、中突堤中央ターミナルかもめりあ。
港の方に出て神戸造船所の方を見ると、ちょうど潜水艦がタグボートに引かれて姿を見せてくれました。
11月に進水した「しょうりゅう」に続く「そうりゅう」型の潜水艦の建造中の姿かな。
おそらくこの建造中の潜水艦は、エンジンの動力を基にした電気を蓄えるリチウムイオン電池が搭載されたものだと思います。
神戸のランドマークといえばこれ神戸ポートタワー。
歴史は意外と古く、来年で55歳。
夜のライトアップも非常にきれいです。
メリケンパーク内を少しみて回ります。
こちらは最近できた「BE KOBE」のモニュメント。
阪神・淡路大震災から20年を機に「人のために力を尽くす」という市民の熱い想いを集めて生まれたメッセージだそうです。
個人的に関西で一番おしゃれだと思うスターバックスコ―ヒー。
土日は大混雑ですが平日のお昼だとこんな感じ。
これは何かな?と思っていると、12月26日まであった全長30mのクリスマスツリーの解体作業でした。
来場者数は140万人だったそう。
今はやりのインスタ映えするヤツだったんでしょう。
西側の港には第五管区海上保安本部管轄の保有船が止まっています。
右から最新鋭の巡視艇PC‐40あわぎり・灯台見回り船LM-208こううん・消防能力の高い巡視艇PC‐55ふどう・そして一番左が巡視艇はるなみの順で停泊中でした。
なお神戸管轄のつがる型巡視船PL‐07「せっつ」は大きいので、ポートアイランドの北側に停泊しています。(ポートライナーの車内から撮影)
メリケンパークの一部には「神戸港震災メモリアルパーク」として、阪神淡路大震災によって被災したメリケン波止場の一部(岸壁60m)をそのままの状態で保存されています。神戸港の被災の状況、復旧の過程など記録した模型や映像、写真パネルなども展示されていました。
さてまだ神戸街めぐり1dayクーポンの観光クーポンを使っていないので、このメリケンパーク内にある神戸海洋博物館・カワサキワールドに入るため使おうと思います。
神戸街めぐり1dayクーポンで行く KOBE乗り物旅③につづく…